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公募証券投信、初の300兆円台に=株式投信(除くETF)は1.7%増の174兆円、7カ月連続で過去最高-12月の投信概況

2026年01月19日 09時00分

 
(出所)投資信託協会(出所)投資信託協会(クリックで表示)

 投資信託協会がまとめた2025年12月の投信概況によると、公募株式投信(除くETF)の純資産総額は、前月比1.7%増の174兆7879億円だった。8カ月連続で増加し、7カ月連続で過去最高を更新した。

 一方、公社債投信やETFを含む公募証券投信全体では、純資産総額は前月比1.4%増の301兆5851億円となった。こちらも8カ月連続で増加し、7カ月連続で過去最高を更新し、初めて300兆円台に乗せた。

 月間の新規設定は39本、償還は24本だった。この結果、運用中のファンド本数は前月末比15本増加して、5775本になった。

◆31カ月連続で流入超過=公募株式投信(除くETF)

 公募株式投信(除くETF)の資金増減額は、1兆4548億円の純資金流入となり、4カ月連続で1兆円を超えた。流入超過は31カ月連続。少額投資非課税制度(NISA)を通じて、個人投資家の資金流入が続いている。

 一方、運用増減額は、プラス1兆8346億円だった。12月末は、日経平均株価が前月比0.2%、NYダウが同0.7%それぞれ上昇した。月末の円相場は1ドル=156円56銭と前月末と横ばいだった。

(出所)投資信託協会(出所)投資信託協会(クリックで表示)
(出所)投資信託協会(出所)投資信託協会(クリックで表示)


◆「設定」、3カ月連続で4兆円を超える高水準に

 公募株式投信(除くETF)の純資金流入額を「設定」と「解約・償還」に分解すると、「設定」は4兆7140億円となり、3カ月連続で4兆円を超えた。

 一方、「解約・償還」は3兆2592億円で、10月の(3兆6145億円)に次ぐ規模になった。

◆「海外株、内外株、資産複合」とも前月上回る

 主要な商品分類別に資金増減額を見ると、「海外株式型」「内外株式型」「内外資産複合型」は、いずれも前月を上回る資金純流入になった。「国内株式型」は、2カ月連続で流入超過になったが、比較的大きい額の償還があったことから、その額は前月より減少した。

◆2025年の公募証券投信、前年比22.6%増

(出所)投資信託協会「投資信託等の主要統計2025年12月」(3ページ)(出所)投資信託協会「投資信託等の主要統計2025年12月」(3ページ)(クリックで表示)
(出所)投資信託協会「投資信託等の主要統計2025年12月」(6ページ)(出所)投資信託協会「投資信託等の主要統計2025年12月」(6ページ)(クリックで表示)

 年間で見ると、2025年の公募証券投信の純資産層総額は、前年比22.6%増の301.6兆円だった。運用増減額は45.2兆円で過去最高。資金増減額は15.5兆円で、2024年の16.8兆円に次ぐ過去2番目の規模になった。

 12月末は、日経平均株価が前年比26.2%、NYダウが同13.0%それぞれ上昇した。12月末の円相場は1ドル=156円56銭で、前年12月末(158円18銭)より1%程度、円高だった。

◆インデックスファンドの比率、39.8%に上昇

 公募株式投信(除くETF)でアクティブ型とインデックス型ファンドの推移を見ると、2025年のインデックス型ファンドの割合は39.8%(前年は35.6%)に上昇した。引き続き、外国株式のインデックスファンドを使った積立投資が、人気だった。

◆ファンド本数は減少

 2025年の契約型公募投信のファンド本数は、5775本で前年(5776本)より減少した。償還本数が347本、新規設定本数が346本だった。

(出所)投資信託協会「投資信託等の主要統計2025年12月」(9ページ)(出所)投資信託協会「投資信託等の主要統計2025年12月」(9ページ)(クリックで表示)
(出所)投資信託協会「投資信託等の主要統計2025年12月」(13ページ)(出所)投資信託協会「投資信託等の主要統計2025年12月」(13ページ)(クリックで表示)
(出所)投資信託協会「投資信託等の主要統計2025年12月」(21ページ)(出所)投資信託協会「投資信託等の主要統計2025年12月」(21ページ)(クリックで表示)


◆信託報酬は低下傾向

 2025年の公募株式投信(追加型)における運用管理費用(信託報酬)は、0.91%(前年は0.94%)と低下傾向になっている。

◆個人金融資産に占める投資信託、6.67%に上昇

 日銀などのまとめによると、日本の個人金融資産に占める投資信託の割合は、2025年9月末で、6.67%に上昇した。また、現金・預金は49.08%に低下した。

◆資産運用の動きが拡大、金融リテラシー高まる=松下投信協会会長

 松下浩一投資信託協会会長は、投信市場の現状について「投信残高は10年間で3倍になり、この3年間で2倍になるなど、増加のペースが加速している。国民の資産運用に対する認知度が高まり、政府もコーポレートガバナンス・コードを改訂するなど環境整備を進めており、資産運用立国に関する素地が整いつつある」と指摘した。

 今後については「資産運用の動きは、さらに大きくなっていくだろう。個人金融資産に占める投信の割合は10%ぐらいまで、ジワジワと上昇していくことを期待している。預貯金を本格的に『貯蓄から投資へ』と動かしていくことが課題だ」と述べた。

 NISAについては、「『2027年12月末までに買付金額で56兆円』とする政府目標を前倒しで達成するなど、資金を集めている。日本経済がインフレ基調に転じたことで、資産運用が大切だという意識が、徐々に芽生えつつある」と評価した。

松下浩一投資信託協会会長松下浩一投資信託協会会長

 インデックスファンドの割合が約4割に拡大したことについては「『インデックス型であれば手数料が安いし、幅広い銘柄が組み入れられている』ということで、海外株のインデックス型で投資をスタートするコンセンサスが形成されている。ただ、運用会社各社は、アクティブファンドに力を入れており、将来的にはアクティブ型が台頭してくることもあるのではないか」と述べた。

 また、個人投資家の動向について「国民の金融リテラシーが向上してきており、相場が上がっても短期で売却せず、『継続は力なり』ということで、長期で保有することが徐々に浸透してきている」と評価した。

 

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