人生100年時代なら約7割が貯蓄不足に=日本の50歳以上に調査-フィデリティ投信
2025年12月09日 07時00分
(出所)フィデリティ投信
フィデリティ投資は、人生100年時代の経済的備えに関するグローバルレポート「長寿革命:新たな現実への備え」を発表した。それによると、「人生100年」を想定した場合、日本では50歳以上の人の72%が10年以上の生活資金不足に陥る可能性があることが分かった。また、平均寿命に対しては37%の人が不足するという。
レポートでは、人々がより充実した退職後の人生を送るための五つのアドバイスとして、①経済的不安への早期の対処 ②テクノロジーを活用した効果的なライフプランニング ③健康とケアの優先 ④公共制度や機関の信頼構築 ⑤包括的なウェルビーイングの支援-を挙げた。
フィデリティ投信のコルビー・ペンゾーン社長は、「日本が世界有数の長寿国であるにもかかわらず、多くの人々が退職後の生活設計に十分な備えができていないことが明らかになった。人生100年時代において経済的不安を軽減するためには、早期の準備と分散投資が重要だが、日本では依然として現金保有率が高い。投資を含む金融リテラシーの向上が課題となっている」と指摘した。

その上で「フィデリティ投信は、金融リテラシー向上に向けた情報発信と、さまざまなライフステージに対応した金融ソリューションの提供を通じて、日本の皆さまが安心して充実した退職後の生活を迎えられるように、今後も支援を続けていく」とコメントしている。
調査は、フィデリティ・インターナショナルと英国のナショナル・イノベーション・センター・フォー・エイジング(NICA)が、世界13カ国・地域で、50歳以上の11800人に、2025年8~9月に実施した。



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