日本株アクティブファンドの勝率が上昇=大型ブレンド型で約65%-モーニングスター・ジャパン
2025年10月31日 08時00分

 投信評価などを行うモーニングスター・ジャパンは、調査レポート「アクティブ・パッシブ・バロメーター日本版2025年」を発表した。実際に投資可能なファンド同士を運用費用控除後の実績で比べ、「平均的なアクティブファンドが、平均的なインデックスファンドに対してどのような成果を上げているか」を検証した。
 それによると、国内株式・大型ブレンド型のアクティブファンドの1年の勝率は、前年から約25ポイント上昇し、65.5%に改善した。過去1年間では中小型株のパフォーマンスが大型株を上回ったことが勝率上昇の要因になった。
 また、国内債券・中長期型のアクティブファンドの1年間の勝率は、81.8%だった。
 一方、日本では、株式型のファンドの過去10年の償還率が50%に達した。これは、償還されにくいファンドを選択することの重要性を示している。
 元利大輔マネジャー・リサーチ部長は、分析結果から「債券や日本株式などでは、アクティブファンドの勝率が他に比べて高く、投資家が優れたアクティブファンドを選択する余地があることも確認された」と指摘した。
 その上で「より長い(かつ確固たる)運用実績を持つファンドに加え、償還リスクが低いファンドを選ぶことが重要になる」として、少額投資非課税制度(NISA)の成長投資枠対象ファンドを候補としたり、ファンドの将来見通しを勘案した評価である「モーニングスター・メダリスト・レーティング」を参考にしたりすることを提案している。
【モーニングスター・ジャパン レポート】
https://ibbotson.co.jp/researchjitr/reports/





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