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AIエージェント開発を促進=音声対話より自然に―オープンAI

2024年10月02日 04時19分

時事時事

 【シリコンバレー時事】生成AI(人工知能)「チャットGPT」を開発した米オープンAIは1日、音声対話による顧客対応などを円滑化する機能を発表した。アプリ開発者らに対し、基盤モデル「GPT-4o(オー)」への接続技術を提供。人間とより自然な対話ができ、指示をこなす「AIエージェント」の開発を促す。

 2022年のチャットGPT公開で火がついた生成AIブームが、「次の段階」であるAIエージェントに移り始めた。米顧客管理ソフトウエア大手セールスフォースも9月、企業がAIエージェントを開発できるサービスを発表した。

 開発者向けに人間並の速さで応答できる「4o」に接続する技術を新たに提供。人間が指示した後の処理を一括で行う技術に加え、音声入力・出力を円滑にする技術をそろえた。先行して展開しているチャットGPTの高度な音声モードと同様、AIの回答に割り込んで質問しても対応できるようになる。

 これまでオープンAIの生成AIを活用し音声対話ができるアプリを開発する場合、音声認識、(回答を導く)推論、音声出力の各AIモデルをつなぐ必要があった。その結果、回答速度に遅延が生じたり、感情表現やアクセントが失われることがあり、新たな技術でこれを改善した。(了)

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