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〔ブル&ベア〕上値追い=米株高に「理屈抜きで追随」

〔ブル&ベア〕日経平均急伸も、全面高ならず=物色片寄る

<2020年11月27日>

2020/11/25 09:48

〔ブル&ベア〕上値追い=米株高に「理屈抜きで追随」

上昇した日経平均株価を示す電光ボード=25日午前、東京都中央区上昇した日経平均株価を示す電光ボード=25日午前、東京都中央区

 25日午前の東京株式市場は買いが先行し、日経平均株価は前日に付けた取引時間中の高値を約444円上回る2万6706円42銭(前日比540円83銭高、午前9時26分現在)まで買い進まれている。月初からの株価急騰で警戒感は強いが、前日の米ダウ工業株30種平均が史上初めて3万ドルの大台に乗せたことで、「大方の市場参加者は理屈抜きで追随買いを入れている」(銀行系証券)という。

 24日は米ダウの新高値に加え、英国やドイツなど欧州主要市場でも株価が軒並み上昇。原油先物や新興国通貨も買われる一方、米国債が売られており、リスク資産への資金流入が鮮明になった。このため、東京市場では25日の取引開始前、「日本株だけ世界的なリスク選好の流れに逆らう理由はない」(同)との指摘があった。

 東証1部では約7割の銘柄が値上がり。日経平均の構成比が最大のファーストリテ<9983>が4%超の大幅高となっているほか、海運や鉄鋼など出遅れの強い景気敏感株が買われている。株高を歓迎するはずの市場関係者からは「業績や配当利回りでは説明が難しい局面に入ってきた」(中堅証券)と、急速な株価上昇に困惑する声も聞かれる。(9時40分)(了)


2020/11/25 11:17

〔ブル&ベア〕日経平均急伸も、全面高ならず=物色片寄る

バブル崩壊後の最高値を更新した日経平均株価の終値などを示すボード=25日午後、東京・八重洲バブル崩壊後の最高値を更新した日経平均株価の終値などを示すボード=25日午後、東京・八重洲

 前場の日経平均株価は上げ幅が一時500円を超えるなど連日の大幅高となっている。ただ、東証1部の3割強の銘柄は下落している。前日も日経平均や東証株価指数(TOPIX)が急伸する中、2割程度の銘柄が最終的にマイナスで終わっており、物色は均一でない。市場では「先物が先導し、現物は値がさ株に買いが集中している。いびつな上昇という印象は否めない」(投資助言会社)との声も聞かれる。

 業種別指数も、鉄鋼や非鉄金属など景気敏感業種が大きく上昇する一方、食料品や陸運業、電気・ガス業などディフェンシブ業種は下落しており、業種による片寄りが目立つ。

 「先物の買い手は短期筋であって、最終投資家ではない」(同)とされ、短期的な調整は避けられないとみる向きは少なくない。しかし「すでに合理的に説明できる水準を上に抜けて上昇しており、いつ調整するか予想するのは難しい」(中堅証券)。「大本に過剰流動性相場があり、いったん心理がプラスに傾くと一気に資金が流入する」(同)といい、株式市場は「押し目待ちに押し目なし」の相場格言そのままの展開になっている。(11時12分)

 

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