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〔証券情報〕「ラニーニャ」発生、厳冬到来か=市場は期待と不安
<2020年10月6日>
2020/10/02 09:47
〔証券情報〕「ラニーニャ」発生、厳冬到来か=市場は期待と不安
西太平洋の赤道域まで冷水帯が広がるラニーニャ現象をとらえた海水温度分布画像
気象庁が9月に発表したエルニーニョ監視速報で、世界的に異常気象になりやすいとされるラニーニャ現象の発生が指摘された。日本では厳冬になる可能性があることで、株式市場関係者からは期待と不安が入り交じる声が上がっている。
▽厳冬なら消費拡大効果
想定通りの厳冬になるようなら、考えられるのが消費行動への刺激効果だ。猛暑や厳冬の異常気象は、夏物家電や冬物衣料、豪雪対策商品などの特需につながりやすく、経済活性化への期待は大きい。
既に東京都内の靴店では、女性用ブーツが在庫切れになるほど売れ行きが好調と聞く。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛の影響で夏物の動きが極端に鈍った反動の「リベンジ消費」に厳冬が加われば、個人消費は一層活発化する。
2017年秋~18年春にラニーニャ現象が発生した前回は、消費支出が上向いた。日経平均株価は例年、年末・年始に上昇しやすい傾向がある中で、「ラニーニャ効果による消費回復が加われば株価を一段と押し上げる可能性だある」(中堅証券)という。
▽新型コロナ再拡大に警戒
特需期待は高まりやすいが、楽観ばかりできないのも確かだ。厳冬となればインフルエンザの流行が心配され、消費意欲が期待するほど盛り
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