マーケットニュース
〔金融観測〕安達氏、非常事態下で日銀審議委員に就任
<2020年3月31日>
2020/03/26 20:40
〔金融観測〕安達氏、非常事態下で日銀審議委員に就任
就任の記者会見をする日本銀行政策委員会の安達誠司審議委員=26日、東京・日本橋本石町の日銀本店
「かなり日本、世界経済にショックを与える。危機感を持って政策(運営)に臨みたい」。世界的な新型コロナウイルスの感染拡大という非常事態のさなか、丸三証券・経済調査部長の安達誠司氏(54)は日銀の審議委員に26日付で就任した。同日の就任会見で、安達氏は「中小企業が資金繰り悪化で破綻するのはなんとしても回避しなくてはならない。景気浮揚よりも(企業が)何とか持ちこたえるのを助けるような政策をとるべきだ」と語り、企業金融支援策の拡充などを検討課題に挙げた。
安達氏は25日付で退任した原田泰審議委員(69)と同じ積極緩和を主張するリフレ派の論客。同日の会見では、過去に言及していた日銀による外債購入案に質問が及んだが「為替介入との区別がつきにくく、現状では緩和手段として考えていない」と言及。財政政策に関しても踏み込んだ回答を避けるなど、手堅い受け答えをみせた。
半面、量の拡大がインフレ期待を押し上げるという主張に関しては「レジーム転換を連続して起こすのは難しい。精緻に分析し、今後の課題としたい」と歯切れの悪さを感じさせた。
日銀が現在採用している長短金利操作に関して、安達氏は「間違った政策ではない」と肯定的に受け止め、16日の追加緩和策についても「流動性供給の面
メルマガ登録読者限定記事
この記事を読むためには
メルマガ登録が必要です。(無料)
※Webブラウザーのクッキー(Cookie)を有効にしてください。