マーケットニュース
NY株が暴落 ウォール街では「調整しばらく続く」との見方も
<2020年3月10日>
9日のニューヨーク株式市場でダウ工業株30種平均は前週末終値比2013ドル安と暴落状態になりました。ウォール街の市場関係者の見方をお伝えします。
2020/03/10 06:40
〔米株安反響〕新型コロナ対策が不十分との市場の意思=ムーディーズのロンスキー氏
ムーディーズ・インベスターズ・サービスのマネジングディレクター、ジョン・ロンスキー氏=きょうの米株価の急落からは、新型コロナウイルスの感染拡大に伴うリスクを最小化するための対策が不十分だとする市場の意思が読み取れた。17、18両日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)で、追加利下げが決定されることは既成事実化されているからだ。どのような形を取るべきなのか分からないが、市場は追加利下げに加え、倒産や差し押さえなどを防止する手だてを求めているのだろう。ただ、現在のところ、新型コロナの感染拡大が企業業績に与える影響は見通しの段階で、実害が顕在化しているとは言いがたい。
米株価は2018年12月24日(18年来の安値でダウ工業株30種平均終値では2万1792.20ドル)の水準を大きく上回っており、依然バブル状態にあると言える。この日は取引を一時的に中断する措置(サーキット・ブレーカー)が発動されたが底値を付けたとは言えない。ただ、大量売りは原油相場の急落が引き金になっており、原油価格の持ち直しが見られれば、株式は下げ一服状態となるだろう。(ニューヨーク時事)
2020/03/10 06:54
〔米株安反響〕サウジの決断が急落の原因=スレートストーンのパブリック氏
スレートストーン・ウェルスの主任投資ストラテジスト、ロバート・パブリック氏=きょうの米国や世界の株価急落は、サウジアラビアが特にロシアに対して「価格戦争」を行う決断をしたことで起こった。新型コロナウイルスによって世界的なリセッション(景気後退)に陥るのではないかとの懸念の中で、さらに恐怖心をあおる形となった。 サウジは原油価格戦争を長く続
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