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新型肺炎拡大、安全資産に逃避=打撃現実味で連鎖株安

<2020年2月25日>

2020/02/25 08:16
◎新型肺炎拡大、安全資産に逃避=打撃現実味で連鎖株安
【ニューヨーク時事】新型コロナウイルスによる肺炎の世界的な拡大への懸念が強まり、米国、欧州、アジアで連鎖的に株安が広がった。米国では、優良株で構成するダウ工業株30種平均が1000ドル超下落。世界経済への打撃が現実味を増し、投資家は、運用資金を「安全資産」とされる米債券や金へと逃避させた。
 「ある種のユーフォリア(陶酔感)だったかもしれない」。ダウ平均は、新型肺炎の感染拡大への懸念がくすぶりながらも、先週まで2万9000ドル前後の高値圏を維持していた。米エコノミストは「好調な経済指標に支えられ、強気な見方が支配的だった」と振り返った。
 先週末に新型肺炎が日本や韓国、イタリアなど中国以外の国々でも急速に拡大すると、市場の雰囲気は一変。週明けのロンドン株式市場の急落が米市場にも波及し、全面安の展開となった。米国では昨年12月中旬以降の株価上昇が1日で消し飛んだ格好だ。
 特に警戒されているのが、企業のサプライチェーン(部品供給網)への影響。米ウェルズ・ファーゴのブライソン氏は「電子機器やプラスチック、金属製品、機械などは、日本、中国、韓国への依存度が高い」と警戒する。
 もっとも、個人消費など内需がけん引する米景気については「6カ月前より成長は緩やかだが、米経済は強い」(米投資家ウォーレン・バフェット氏)との見方も根強い。
 米経済をめぐる悲観と楽観が交錯しており、米株価は不安定な値動きがしばらく続く可能性もある。(了)

2020/02/25 02:54
◎〔米株安反響〕一時的調整、利下げは10%超下落必要=ミラー・タバックのマレー氏
 ミラー・タバックのマネジング・ディレクター、マシュー・マレー氏=新型コロナウイルスの感染拡大が長期化し、問題が一段と深刻化した場合には米連邦準備制度理事会(FRB)は利下げを余儀なくされることもあるだろう。しかし、FRBは金融市場に決定的なインパクトが起こるまで行動を取らない傾向がある。金融市場全

 

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