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月末株価、値上がりの経験則-31日は驚異の「偏差値74」

<2022年5月27日>

こんにちは、JFSメールマガジン担当の松田莉奈です。
急に暑くなりましたね。最近は頂いたMOKUタオルが気に入っています。サウナ用に開発されたタオルだけあり、薄手の割に吸水力があります。旅行で荷物は最低限にしたい人などにも、おすすめです。
それでは今週の編集長コラムをどうぞ。

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月末株価、値上がりの経験則-31日は驚異の「偏差値74」

AFP時事AFP時事

 2022年3月期の決算発表が終わり、東京株式市場の関心は企業業績から米連邦準備制度理事会(FRB)が6月14、15日に開催する米連邦公開市場委員会(FOMC)へ移ってきました。タカ派色を強めるFRBは連続利上げへ強気の姿勢ですが、単純に物価高騰だけを心配する局面は過ぎ、インフレ抑制に伴う金融引き締めの副作用に投資家は目を向け始めています。

 米金融大手ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズのチーフ・エコノミスト、シモーナ・モクタ氏はFRBなど主要国の中央銀行による政策判断ミスというリスクを指摘し、「利上げのタイミングが遅れ、必要以上に引き締めが行われる結果、景気失速につながるのではないか」と懸念しています。

 日銀もFOMCに続く形で、16、17日に金融政策決定会合を開きますが、黒田東彦総裁は26日の衆院予算委員会で、「金融市場の安定を確保しながら適切に出口戦略を遂行するのは十分可能だ」と現在の金融緩和策の出口の議論に珍しく触れました。日米の金融政策会合までは間があり、株式や為替といった金融市場はしばらく方向感が定まりにくそうです。

 ◇月末月初は高い勝率

 取引の手掛かりに乏しい局面では過去の値動き、経験則に戻りましょう。ということで、今回は1949年に東証が再開した翌日から今年5月26日まで約73年間で、毎月1日から31日のどの日に日経平均株価は値上がりすることが多いのか振り返ってみました。値上がりを「勝ち」、値下がりを「負け」とすると、月初の1日は370勝263敗、2日は369勝266敗で、それぞれ58%台の高い勝率でした。最も勝率が高いのは月末の31日で60.5%と唯一の60%超えです。1~31日の各日の勝率を母集団にして受験生時代にお世話になった偏差値として計算すると、31日は74.1と驚異的な数字でした。

 ちなみに30日の勝率は54%。最も勝率が低いのは9日で48%でした。全営業日ベースでは、値上がり53%に対し、値下がり47%です。東証再開初日の日経平均の終値は176円21銭で、そこから高度成長、バブル景気を経ているので、勝ち越しは当然ではあります。

 ◇かつては営業努力が株高演出

 では、月末月初、特に月末に突出して値上がりする背景には何があるのでしょうか。証券ジャパン投資情報部の大谷正之部長は「かつては営業努力が株価を押し上げ、ここ10年ほどについては技術的な要因に変わった」とみています。1983年に証券会社入りした大谷氏は「20世紀中は月末が近づくと、営業現場全体に気合いが入り、みんなで目標達成のために頑張って注文を取った」と振り返ります。しかし、最近は「月末に配当金の再投資やファンドのリバランス(投資配分の調整)に伴う買いが入るのが株高要因だろう」と機関投資家による取引を指摘します。

 コンピューターシステムを使ったアルゴリズム取引が盛んですが、市場を動かすおおもとにあるのは人の意思であるという点は、今も昔も変わりないと私は感じています。(伊藤幸二=JFSメールマガジン編集長)
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本日もメールマガジンをお読みいただき、ありがとうございました。よい休日をお過ごしください。 松田

 

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