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潮目の米国株、月末買い・月初売りで勝率7割?=背景に個人マネー

<2022年1月21日>

こんにちは。JFSメールマガジン担当の松原蒼空(あおぞら)です。
コロナ禍の生活も丸二年が経とうとしています。オンラインのミーティングが日常的になり、PC画面を見る時間が長くなったためか、目がすぐに疲れるようになりました。その反動か、私生活ではスマホの利用時間が減り、本を読む時間を増やすことができたので、思わぬ収穫でした。
それでは本日の編集長コラムをどうぞ。

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潮目の米国株、月末買い・月初売りで勝率7割?=背景に個人マネー

AFP時事AFP時事

 2022年の金融市場の最大の関心事は、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融引き締めです。物価上昇のペースにもよりますが、FRBが利上げを急げば、史上最高値の更新を続けてきた米株式市場の過剰流動性相場が冷え込み、債券への資金流入の勢いが増してきます。

 上昇一辺倒が潮目を迎える米国株への投資のヒントとして注目したいのが「月初の株高」です。米国株は毎月最初の営業日に買われ、上昇するというアノマリーです。そこで今回は、機関投資家から個人の投信積み立てまで幅広く利用されるS&P500種株価指数の過去データを拾って、検証してみました。月初のS&P500の寄り値が前月末の終値を上回れば勝ち、下回れば負けとした場合、2020年7月から今年1月まで驚異の19連勝中です。19回の平均上昇率は0.4%でした。

 トランプ氏が当選した米大統領選があった2016年の12月から今年1月までは47勝15敗で76%の高い勝率です。10年前の2012年1月からに範囲を広げても81勝40敗と7割近い勝率でした。月末の取引終了間際にS&P500型ETFを買い、翌月最初の寄り付きで売る取引はかなりの高確率で成功していたことになります。

 こうした株価習性は単なる偶然のように見えて、実はしっかりとした原因があるケースが少なくありません。S&P500指数の月末買い・翌月初売りの好成績の背景には個人投資家の資産形成がありそうです。S&P500型ファンドには、米国内だけでなく、日本や欧州からも資金が集まります。日本でも海外でも、毎月の積み立て投資の買付日として1日が好まれる傾向があり、結果として月初のS&P500指数が押し上げられるのかも知れません。

 一方、日本では昨年、日経平均株価が5%上昇し、12月末の公募投信の純資産残高は164兆円と過去最高でした。従来は株価が上昇すると解約が増えていましたが、昨年は流入から流出を引いた流入超で、投資信託協会は「確定拠出年金やNISA(少額投資非課税制度)口座を通じ、市場環境に左右されない長期、積み立て、分散型の投資が定着しつつある」と歓迎しています。積み立て型の資産形成が増えていけば、日経平均や東証株価指数(TOPIX)にも月初高の傾向が出てくるかも知れません。(JFSメールマガジン編集長・伊藤幸二)
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本日もメールマガジンをお読みいただき、ありがとうございます。素敵な週末をお過ごしください。 松原

 

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