税の季節到来　「ヤマテイ」さんを思い出す

＜2019年11月29日＞

こんにちは！JFSメールマガジン担当の春原桃子です。
都内も本格的な寒さがやってきました。社内の暖房があまり効いていないせいか、夜会社に残っていると冷えてきます。一刻も早く仕事を片付けなきゃ、と必死です。残業時間を減らすのにちょうどいいのかもしれません。チーム会議を行う会議室も窓に面しているため寒いです。長時間座っているのは辛いので、早く話をまとめなきゃと必死です。とはいえ、体調には要注意ですね。それでは、11月最後のメルマガをどうぞ。

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税の季節到来　「ヤマテイ」さんを思い出す

　自民、公明両党の税制調査会が来年度税制改正の本格的な議論を開始し、新聞各紙には連日、税の記事が掲載される季節になりました。かつて「日本版４０１ｋ」と呼ばれた確定拠出年金制度を創設する際に税調取材の一端を経験しましたが、かなり大変でした。

　確定拠出年金は実施企業が３万４０００社を超えるなどすっかり定着しました。しかし、制度創設の最大の課題だった掛け金などに対する税制優遇措置をめぐる調整は難航を極めました。国民年金など公的年金は加入者がみんなで支えあう「相互扶助」の仕組みになっている一方、確定拠出年金は掛け金を個人の責任で運用する制度です。当時の大蔵省や自民党税調は「これは年金じゃない。貯蓄だ」として、税制優遇には否定的だったのです。

　最後は政治決着しましたが、企業が出す掛け金に社員が自分のお金を上乗せする「マッチング拠出」が見送られるなど優遇措置は当初案からかなり圧縮されました。その過程を取材していたものの、どこでどう決まるのかが、恥ずかしながらよくわかりません。自民党の税調や政務調査会の年金関係部会、ホテルでの有力者の会合、政治家などを取材するのですが、一夜にして状況がガラリと変わります。検討状況を把握するのに四苦八苦しました。

　当時の自民党税調に