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海外勢、最後に株売り=21年は4年ぶり買い越し=

<2021年12月24日>

こんにちは。JFSメールマガジン担当の春原(すのはら)桃子です。
今日はクリスマスイブですね。皆さんいかがお過ごしでしょうか。私は仲間内でオンライン飲み会をする予定です。ここ数年はもっぱらインドア派です。
それでは今週の編集長コラムをどうぞ。

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海外勢、最後に株売り=21年は4年ぶり買い越し=

AFP時事AFP時事

 今年は4年ぶりに、海外投資家による日本株の買い越しが見込まれます。日本株売買の7割前後を占める海外勢の買い越し転換は株式需給面で最大の朗報でしょう。

 東証が集計する投資部門別の売買状況によれば、2021年は年初から12月2週(6~10日)までの累計で海外投資家が6530億円の買い越しです。このまま大納会の30日を迎えれば、17年の7532億円以来の買い越しに転じます。

 ただ、喜んでばかりもいられないようです。海外勢の売買を四半期ごとに追跡すると、今年1~3月は1兆2325億円の買い越しでしたが、4~6月から10~12月にかけて売り越しが続き、12月も売り基調が強まっています。新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」による感染再拡大への懸念や、米国の金融緩和縮小ペースの加速、英イングランド銀行の利上げ、日銀の新型コロナ支援対応の縮小など日米欧で金融政策の軌道修正が相次いだことに対し、海外勢が売りで反応したとみられます。

 年間ベースでは、海外勢は18~20年の3年間、合計10兆円近くの日本株を売り越しました。それに比べると21年は買い越し金額は微々たるもので、多くの市場関係者は「ようやく売りが収まった」と口をそろえますが、12月の株価動向を踏まえると、22年1~3月は海外勢による売り越しシナリオを意識しておく必要がありそうです。

 SMBC日興証券のチーフ株式ストラテジスト、圷(あくつ)正嗣氏は21年の東京株式市場について、「景気停滞下で物価が高騰するスタグフレーションの懸念が強まるごとに日本株が劣勢になった」と指摘。22年の日本について、「経済再開と経済政策の効果が他国に遅れて本格化し、急加速する」とみて、年末に日経平均株価3万3500円を予想します。私も国内経済の強さが海外マネーを呼び込む明るい展望を東京市場に期待したいと思います。(JFSメールマガジン編集長・伊藤幸二)

◆海外投資家の買い越し金額

2021年    6530億円

2020年    ▲3兆3635億円

2019年   ▲7953億円

2018年    ▲5兆7448億円

2017年    7532億円

2016年  ▲3兆6887億円

2015年   ▲2509億円

2014年    8526億円

2013年   14兆6507億円

2012年   2兆7074億円

2011年   1兆8884億円

※2021年は12月2週までの累計、▲は売り越し。東証「投資部門別売買状況」より筆者作成。
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今週もメルマガをご覧いただきありがとうございました。来週もどうぞよろしくお願いいたします。 春原

 

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