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一段と苦境に追い込まれた恒大集団 中国にシステミックリスク

<2021年9月7日>

こんにちは。JFSメールマガジン担当の松原蒼空(あおぞら)です。
先日2回目のワクチン接種を終えました。暑さと副反応で食欲がなかったのですが、スーパーで買った冷たい茶碗蒸しに支えられました。色々な種類が売っているようなので、なるべく多くの味を試したいなと思っています。
それでは、本日の記事をどうぞ。

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2021/09/06 14:30

〔海外速報ニュース〕中国の恒大、経営苦境一段と=債権者2社が繰り上げ返済要求

AFP時事
AFP時事

 中国ニュースサイト、FX168が5日までに伝えたところによると、巨額債務を抱えて資金繰りに苦しむ不動産開発大手、恒大集団(広東省深セン市)に対し、債権者の間で財務の健全性について急速に懸念が高まり、エグジット(融資回収)の動きが広がっている。複数の消息筋によると、ノンバンクに相当する投資信託2社はこのほど、財務制限条項(コベナンツ)に抵触したことを理由に、資金の即時一括返済を求めたもようだ。昨年末時点の有利子負債のうち、信託融資は全体の4割を占めており、恒大の経営は一段と苦境に追い込まれた。

 この投資信託2社はいわゆる「シャドーバンキング」を担い、富裕層や大口投資家から資金を集め、リスクが高く銀行が敬遠する不動産開発業者や石炭会社などに融通し、高いリターンを得ている。恒大に対しては、2カ月前に融資の繰り上げ返済を要請したものの、ごく一部しか応じられておらず、全額返済のめどは立たない状況だという。

 ムーディーズ、フィッチ、S&Pグローバルの格付け世界3大手は最近、相次いで恒大の信用評価を2段階引き下げた。また、中国の格付け最大手、中誠信は商業手形の支払い遅延などを理由に恒大を「要注意リスト」に追加した。

 一部機関の推計によると、恒大の負債総額は、有利子負債に、商業手形や仕入れ債務、住宅購入者の前払い金など加えると、少なくとも3050億ドル(約33兆5000億円)に達する。さらに、開発プロジェクトへの「投資」という形で大手国有企業などから巨額資金を調達。これも実質的な融資として返済を約束しているとされ、有力証券会社のエコノミストは「負債規模の全容は想像もつかず、中国の金融システムを脅かしている」と懸念を示した。

 中国当局は、恒大の債務問題がシステミックリスクをもたらす事態を警戒している。広東省当局は先に、同省を本拠とする銀行3行に返済猶予を要請。また、当局系投資会社や省内の有力企業に、恒大が保有する香港の物件や、深センの再開発プロジェクト、不動産管理子会社の買収を打診した。さらに、恒大の返済遅延をめぐる訴訟は、同省広州市中級人民法院(地裁)で一括審理する方針を決めた。

 同社は上半期決算報告で、資産売却が実現しない場合、デフォルト(債務不履行)に陥るリスクがあると警告。社債市場では同社の財務健全性に不安が広がり、関連債券が投げ売りされた。2022年4月11日償還のドル建て債は3日、取引額面1ドルに対して34.8セントと、1日で2.88セント下落した。23年11月6日の償還債は4.8セント下げ、24.4セントとなった。人民元建て債も大幅安となり。一部銘柄の下落率は一時20%を超えた。(上海時事)
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