マーケットニュース

〔マーケット展望〕エコノミスト エミン・ユルマズ氏

<2021年7月20日>

こんにちは、松田です。毎日暑いですね。最近は、爽快感を得られるアイテムを買い集めています。中でも一番のヒットは、ハッカ油でした。湯船にほんの数滴垂らすだけで、入浴後もスースー感が続いて気持ち良く過ごせます。ハッカ油は他にも色々と用途があるそうです。それでは今週の記事をどうぞ。

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2021/07/19 08:15

〔マーケット展望〕日経平均、年末に向け3万円回復も=エコノミストのユルマズ氏

AFP時事
AFP時事

 トルコ出身のエコノミストで複眼経済塾(東京)塾頭のエミン・ユルマズ氏は、年後半の日経平均株価について、秋口の調整を予想しつつ、年末に向けて再び3万円を目指し上昇し始めるとみている。ドル円相場は年内、1ドル=115円を中心とし、120円もあり得ると予想。上昇基調が続いてきたニューヨーク原油(WTI)先物は、需要回復が遅れた場合、1バレル=80ドルが天井になるとの見方を示した。

 ―今後の日経平均株価の見通しは。

 (今は)企業業績の回復が一服して踊り場に来ているのではないか。ただ、日本株の場合、昨年10月から中小型株が、今年3月からは大型株が、それぞれ相当大きく調整している。政治的には総選挙を控えており、政府・与党が経済対策を講じると見込まれるので、その前後には株価が上昇する可能性もある。米国株が大きく下落しない限りは、日経平均も底堅く推移するだろう。

 ―年末までのレンジは。

 米国株が下落したり、国内政治の不透明感が残ったりすれば、いったん2万3000円ぐらいまでは調整することはあり得る。その後はまた年末に向けて上昇し、3万円ぐらいまでは戻る可能性がある。いずれにしろ、年後半は前半よりもボラティリティー(変動率)は高まりそうだ。

 ―米国株は。

 年前半は上げ過ぎたので、何も材料がなければ、今の勢いを維持することはできない。今までの上げは、バイデン米大統領就任の「ご祝儀相場」であり、昨年12月に本格スタートした新型コロナウイルスワクチン接種を受けた「ワクチン相場」でもあり、そろそろ息切れする感じはする。

 米連邦準備制度理事会(FRB)は27~28日に連邦公開市場委員会(FOMC)を開く。ドラスチックに金融引き締めをするとは思えないが、テーパリング(量的緩和の縮小)のサインぐらいは出し、米国株を失速させるのではないか。地政学リスクにも注意が必要だ。米英で来年の北京冬季五輪のボイコットを求める動きが出ており、現実味を帯びると、相場が荒れる可能性はある。

 ―為替のドル円相場は。

 今はドルも円も他の通貨に対して高く、円よりもドルの方が強い。今後のドルについても、強気にみている。年末まで、1ドル=115円ぐらいがミドルレンジで、何らかの有事があれば120円にタッチしてもおかしくない。一方、円高・ドル安が進んだとしても、せいぜい107円までだろう。

 今は米中対立で、常に有事のような状態になっているので、「有事のドル買い」になりやすい。さらに、原油などのコモディティー価格が上昇し、新興国はこれらをドルで取引しなければならないため、ドルのニーズは高い。この結果、円は対ドルで上昇しにくい。対ドルでの円安は、輸出企業の競争力を高めるので、日本株のサポート要因になる。

 ―ニューヨーク原油(WTI)先物相場の先行きは。

 これまでの上昇は、新型コロナワクチンによる世界経済正常化期待という需要面の要因もあるが、どちらかというと供給面の問題が大きい。去年の原油安で、米シェールオイル企業が相次いで生産を止め、必然的に石油輸出国機構(OPEC)プラスの影響力が高まっている。

 そのOPECプラスでは昨年、日量1000万バレル規模の減産をしており、仮に今後、200万~300万バレル程度の増産をしたとしても、まだ価格を維持する効果は残る。

 もっとも、米国では航空株が下げ始めている。航空用の需要が思ったほど回復しないとの見通しが広がれば、1バレル=75~80ドルが一つの天井ではないか。一部で100ドルの予想も聞かれるが、そこまでは行かないと考えている。新型コロナ変異株の影響で、オーストラリアでロックダウン(都市封鎖)が行われるなどしており、ワクチン接種が進んだとしても、需要がすぐに2019年の水準まで戻るとは考えにくい。米国がイランへの経済制裁を緩和し、同国の産油量が回復する可能性もないとは言えない。

 ただ、70ドルを割り込めば買いも入りそうで、年末までは70~80ドルを中心とするレンジ相場になるのかもしれない。

 ―ニューヨーク金先物は。

 今年に入り、あらゆるコモディティー資産の価格が上昇しているのに、金だけ上がっていない。金はドル相場と逆相関の関係にあり、ドルの強さが金の頭を押さえている。また、世の中でインフレ懸念が強まっている中、インフレヘッジの資産とされる金は買われるはずなのに買われていない。投資家が本当にインフレになると確信を持てないためだろう。

 さらに、暗号資産(仮想通貨)の登場が、金にとってマイナスになっている構造的な変化がある。例えばトルコは自国通貨の信頼性が低いため、資金ができれば金を買う傾向にあるが、ここ2年ぐらいは、金の代わりに暗号資産が買われるようになってきている。特にビットコイン相場が強い間は、金価格は上がりにくい。

 とはいえ、暗号資産に魅力がなくなれば、資金は金に向かうこともあり、金価格は底堅いと考える。NY金は、1オンス=1670ドルがサポートになっており、再びこの水準を試す可能性はあるが、大きく崩れないだろう。上値は、2000ドルぐらいはあり得るが、昨年8月の高値(中心限月で2089.2ドル)までは戻らないだろう。(了)
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本日もメールマガジンをご覧いただき、ありがとうございました。日差しも強いので、こまめに水分摂っていきましょう。次回号もどうぞよろしくお願いします。 松田

 

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