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上昇続く東証REIT 長短投資家の同床異夢

<2021年6月15日>

2021/06/11 11:22

〔証券情報〕東証REIT、高値追い=長短投資家の同床異夢

時事
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 東証に上場する不動産投資信託(REIT)が高値追いを続けている。買い材料は米国の長期金利だが、短期投資家は足元の10年債利回り低下を好感する一方、長期投資家は将来のインフレリスクを意識して不動産市場に資金を投入する同床異夢の状態だ。REIT市場は「米金利が下がれば買い、上がっても買いの奇妙な状態」(国内運用会社)にある。

 東証REIT市場の値動きを反映する東証REIT指数は10日まで4日連続で終値ベースの今年最高値を付け、同日終値は昨年末比20.9%高の2156.30に駆け上がった。昨年末比の上昇率は中国・上海総合指数の4.0%、東証株価指数(TOPIX)の8.4%、米S&P500種の12.9%などを軽く抜き去っている。

 REIT相場の上昇を主導してきたのはオフィス系の大型銘柄。東証の投資対象別REIT指数では「オフィス」が昨年末比23.3%高と、「住宅」の20.2%高、「商業物流」の18.8%高を超えて値上がりしている。

 オフィス銘柄は投資先物件が集中する都心部地価の高止まりや、ワクチン接種加速による経済活動の正常化期待を背景に買いが続いている。米投資ファンドがインベスコ・オフィス・ジェイリート投資法人に敵対的買収を仕掛け、6月1日までに買い付け価格を2回引き上げ、「日本のオフィスREITの割安感に海外投資家の関

 

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