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ついに3万円の大台回復 30年半は長かった…

<2021年2月19日>

こんにちは。JFSメールマガジン担当の春原桃子です。
外出自粛の日々が続き、近所に買い物に出かけるのが数少ない息抜きの一つです。
地元の書店が週末はいつも混雑で、レジに並ぶ列も最後尾が店の外に出るぐらいだったのですが、先日ようやく改修工事でレジカウンターが広くなっていました。テレビやネットに飽きて本や雑誌に流れているのでしょうか?
それでは、今週の編集長コラムをどうぞ。

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ついに3万円の大台回復 30年半は長かった…

30年半ぶりに3万円台を回復した日経平均株価の終値を示す電光ボード=15日午後、東京都中央区
30年半ぶりに3万円台を回復した日経平均株価の終値を示す電光ボード=15日午後、東京都中央区

 今週、日経平均株価がついに3万円の大台を回復しました。多くの関係者が予想していたこととはいえ、実際に金融情報端末で「30,000」の数字を目にした瞬間は、感慨深いものがありました。それにしても1990年8月以来30年半ぶりとは。この間のさまざまな出来事が浮かんできます。

 前回の3万円台は、史上最高値の3万8915円を記録した後、日銀の金融引き締め策や政府の不動産融資規制策などを受け、下落を続ける過程で付けた数字です。一方、上昇局面での3万円突破は1988年。時事通信に入社後すぐに東証担当に配属され、あちこちで叱られながら怒濤のようなマーケットの取材を始めた年です。

 兜町は、すさまじい活気に包まれていました。ある大手証券の株式担当幹部は、相場の調子がいいと机の上に仁王立ちして「○○株の売り注文、全部買え~っ!」と叫んだといった話をよく耳にしたものです。株価上昇の要因は企業の「財テク」。転換社債や時価発行増資で調達した資金の一部を、信託の仕組みを使って株式などで運用することが大流行。大量のマネーが市場にあふれました。

 個人投資家の間でも1987年のNTT株上場とその後の株価急騰をきっかけに国民的投資ブームが到来します。東京市場はニューヨークを抜いて世界一になり、株式時価総額の世界ランキングでは大手銀行など日本企業が上位を独占。市場だけでなく、銀行や証券のディーラー、そして記者も歌って踊っていた時代でした。

 当時と今を比べると、雰囲気はあまりにも違います。だからバブルではない、と言い切れないところが難しいのですが。 

採録記事

〔潮流底流〕高揚感なき株価3万円=期待先行、金融緩和が支え

東京株式市場で15日、日経平均株価が30年半ぶりに3万円を超え、バブル崩壊後の最高値を更新した。新型コロナウイルス収束後の景気回復期待が背景 …

 3万円台回復を解説する記事です。証券会社のディーリングルームはその瞬間、「静かだった」という描写が象徴的です。バブル期さながらに高揚感があればいいというわけではありません。ですが、ここから史上最高値を突破していくためには、パラダイムシフトが必要ではないかと思います。電気自動車や再生可能エネルギーなど「脱炭素」分野での日本企業の躍進、あるいは株式投資に対する国民意識の大きな変化。それらが実現に向かえば、高値更新が視野に入ってきます。
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今週も編集長コラムをご覧いただきありがとうございました。2月も残り1週間です。皆様、楽しい週末をお過ごしください。 春原(すのはら)

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