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「経済再開」強める菅政権 「第3波」懸念も
<2020年10月27日>
2020/10/24 15:20
「経済再開」強める菅政権=新型コロナ、繁華街対策に力点―「第3波」懸念も
新型コロナウイルス感染症対策分科会の会合に臨む(前列右から)西村康稔経済再生担当相、尾身茂会長、田村憲久厚生労働相=23日、東京都千代田区
発足から1カ月が経過した菅政権の新型コロナウイルス対応で、「社会・経済活動の再開」に比重を置く姿勢が顕著となってきた。繁華街などに的を絞った感染対策で拡大を食い止めつつ、需要刺激策の「Go To」キャンペーンを全面展開。訪日外国人旅行者(インバウンド)の振興策も検討する。欧州などでは新たな感染の波が押し寄せているが、菅政権は経済活動再開を加速する構えだ。
◇消えた「感染拡大」
「新規感染者数は増加が見られる地域もある」。今月13日、厚生労働省の専門家組織は先月末以降の感染症状について分析。「感染拡大に留意が必要」と警鐘を鳴らした。
ところが直後の15日に開かれた政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会では、直近の感染の増減を「拮抗(きっこう)している」と指摘。「感染拡大」などの文言は消えた。
不自然な表現の変化は、経済活動をてこ入れしたい政権の方針を反映したものとみられる。複数の首相官邸幹部が厚労省組織の分析に「厳しいのではないか」と不満をにじませ、コロナ分科会でも「経済重視の委員から異論が相次いだ」(分科会メンバー)という。これを受け、急き
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