マーケットニュース

JIJI Financial Solutions メールマガジン創刊号

<2019年7月5日>

 世界中が注目した大阪での米中首脳会談。貿易交渉の決裂が回避されたことで東京市場が株高で大いに盛り上がった7月1日、時事通信社マーケット局が発足しました。金融マーケット情報に携わる編集、営業、システム部門を統合した新組織は、スタッフ一同、良質なサービス提供に邁進すべく張り切っています。
 「JIJI Financial Solutionsメールマガジン」を創刊しました。毎週金曜日にお届けします。どうぞよろしくお願いいたします。

 メールマガジンの編集を担当いたします私は、1988年、昭和63年に兜町で記者生活を始めました。当時の東京証券取引所にはまだ「立会場」があり、証券会社の市場部員が独特の手振りで売り買いの情報を伝えて注文を出す取引が主流でした。
 証券担当が所属する「兜クラブ」の記者は立会場の中に入って取材することができました。バブル経済の絶頂期です。買い注文が殺到して場内に「ピー」と響き渡る「板寄せ」の笛があちこちから聞こえ、その活気に圧倒される日々。日経平均株価が3万8915円の史上最高値を記録した日のことも忘れられない経験です。
 今では全ての取引がコンピューターで行われ、市場の賑わいを目や耳で感じることはできませんが、取引の形態は変わっても70年以上にわたって配信を続ける時事通信の株式情報「ブル&ベア」は変わることなく相場の雰囲気を伝えています。

 7月1日に配信したブル&ベアの中から1本を紹介します。

〔ブル&ベア〕日経平均、363円高=米中交渉再開で大幅反発
 1日前場中盤の東京株式市場では日経平均株価が大幅反発し、午前10時13分に前週末比363円93銭高の2万1639円85銭まで買い進まれた。6月29日にトランプ米大統領と習近平中国国家主席が会談し、貿易交渉の再開で合意したことを材料に、幅広い銘柄に買いが入っている。
 東証1部上場銘柄の9割超が値上がり。東証の業種別指数は全33業種が上げ、海運業の3%高を筆頭に、中国景気の影響が大きい電気機器や機械の約2%上昇が目立っている。午前10時半に取引の始まる中国・上海株が急騰すれば、「日経平均は一段高となりそうだ」(中堅証券)と、強気な声が聞かれる。
 ただ、上値では利益確定売りが厚みを増すとともに、日経平均の構成比が1、2、4位のファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、KDDI<9433>の上昇率がいずれも日経平均の上昇率に届いていない。「先週末までに空売りが積み上がっていたわけではないので、買い戻しの勢いは強まりようがなく、日経平均の上げ幅は限られる」(国内運用会社)との指摘がある。

 市場関係者のコメントが入っているのがポイントです。コメント取材では、記者がピント外れな質問などしようものなら「もう少し勉強して。今忙しいから」と電話を切られます。情報が豊富で説明のうまい取材先をいかに確保するかが問われます。

 米中首脳会談そのものについても、速報や関連ニュースを多数配信しました。どんなニュースがいつごろ流れたかなどに興味を持たれた方は、気軽にマーケット局までお問い合わせください。ニュースやデータ提供についての情報は、JIJI Financial Solutionsサイトでも紹介していますので参考にしてくだい。

 来週は週明け8日に日銀支店長会議があります。黒田総裁が景気の現状や金融政策の方針について、どのように説明するのか要注意。そして最も注目すべきは、現地時間10日午前10時(日本時間同日午後11時)のFRB議長の議会証言でしょう。7月末に開催されるFOMCでの利下げ決定観測が強まる中、3日のニューヨーク市場ではNYダウが史上最高値を更新しました。パウエル氏の発言チェックは必須です。議長証言はワシントン支局の経済担当記者が速報し、証言後の外為市場・株式市場の反応はニューヨーク総局から届きます。是非、時事通信ニュースで確認してください。