6月末の投信残高、8カ月連続で過去最高=除くETF、初の80兆円突破-投信協会
2021年07月14日 09時00分
公募投信の純資産総額等の推移(クリックで表示)
投資信託協会がまとめた6月末の公募投信残高は、前月比2.2%増の156兆6858億円となり、8カ月連続で過去最高を更新した。国内外の株価上昇や円安を背景に、運用損益が2兆5394億円のプラスになったことに加えて、個人投資家や機関投資家の購入により、月間の資金増減額も1兆1561億円の純流入と好調だった。
また、上場投資信託(ETF)を除く株式投信残高は、81兆0391億円となり、初めて80兆円を突破した。前月は78兆3769億円だった。
松谷博司会長は、これについて「大きな一歩だ」と評価。「個人金融資産2000兆円の4%程度だが、これを10%、200兆円に向けての動きにしていきたい」と意気込みを語った。
また、「2041年の資産形成のありたい姿を描いた『つみけんターゲット』では、積み立NISA(少額投資非課税制度)や確定拠出年金などの積み立て投資だけで150兆円を目標に掲げている」と紹介。「現在は15兆円ぐらいなので、引き続き、投資家に向けてメッセージを届けていきたい」と話した