ライフプランニング、9割が「実施推奨レベル」=家計診断・相談サービスの「オカネコ」調べ
2025年03月11日 07時00分


国内最大級の家計診断・相談サービス「オカネコ」を運営する400F(本社東京、中村仁社長)は、「オカネコ ライフプランランニング必要度チェックリスト」を作成した。同社のアドバイザーが監修したもので、「チェック数が3個以上の人は、お金のプロとライフプランニングを実施することを推奨する」という。
全国の「オカネコ」ユーザー460人に2月中旬に、このチェックリストに回答してもらったところ、1人当たりのチェック数の平均値は4.4個だった。回答者の約9割がライフプランニングを推奨されるレベルだった。
チェック率が高かった項目は、「将来のお金について考えると不安な気持ちになる」で54.6%だった。「なんとなく貯金しているが、目的や目標金額は決めていない」(47.8%)、「子どもの教育費や老後資金について、ちゃんと準備できているか不安だ」(40.0%)も多かった。
同社では、「ライフプランニングを作成することによって、お金の流れが明確になり、ライフイベントの目標額が見え、資産形成の手段についても考えることができる。漠然と感じていた不安を解消し、具体的な対応策が見つかることが最大のメリットだ」と指摘。
「ライフプランニングは慣れていないと手間も時間もかかる作業なので、ファイナンシャル・プランナー(FP)などのお金のプロの力を借りて、自分では気づけないリスクの存在や公的制度の活用方法などを専門家のアドバイスを元に実行していくことが初心者にはおすすめだ」と話している。
◆「お金のプロに相談したい」は約7割=「経験あり」は3割弱


この「オカネコ ライフプランニングに関する調査」の中で、「FPなどのお金のプロにアドバイスをもらいながらライフプランニングをしたことがあるか」を聞いたところ、経験率は25.4%にとどまった。「お金に関する不安や課題が多い現状にもかかわらず、実際にライフプランニングを行う人が少ない現状が改めて浮き彫りになった」(オカネコ)。
ただ、「FPなどのお金のプロにアドバイスをもらいながらライフプランニングをしたいと思うか」と質問したところ、「有料でも実施したい」が7.6%、「無料なら実施したい」が62.6%を占めた。これらを合わせると、約7割がお金のプロへの相談サービスに関心を持っており、家計相談に高いニーズがあることが分かった。
◆相談のハードルになっているものは
「お金のプロとのライフプランニングを受ける際にハードルになっていること」を尋ねたところ、「しつこい営業連絡やセールスを受けるのではないかという不安」が69.0%でトップだった。次いで「自分のお金に関する情報を開示することに抵抗感がある」(63.8%)「個人情報を伝えることに不安がある」(51.6%)が上位を占めた。
このほか、「対面での相談窓口へ行くことが手間、難しい」(34.2%)、「どこでどのように相談したらいいか分からない」(31.6%)、「自分の知識がなく相談することが恥ずかしい」(22.3%)とする回答もあった。
これに対して400Fでは、「『オカネコ』は、登録後のしつこいセールスは一切なく、プライバシーマークを取得した安心・安全な環境で、無料のオンライン家計相談サービスを提供している。物価高や不安定な相場などが続く今、必要な方へ必要なサービスをきちんと届けられるよう、業界全体で『お金の相談サービスへの信頼感』や『お金のプロへ気軽に相談をする文化』を醸成することが急務だ」と話している。

◆400Fと「オカネコ」
400Fは、「お金の問題を出会いで解決する」を理念に、2017年11月に設立された。家計改善、資産運用、保険などお金に関するさまざまなアドバイスを、ワンストップで無料相談できる国内最大級のプラットフォーム「オカネコ」を運営している。
「オカネコ」は、スマートフォンから居住地や年齢、年収、家族構成などの約20の質問に答えるだけで、同エリア・同年代・同世帯構成の人と比較した家計状況を診断してもらえる。さらに、診断結果から推定した簡易ライフプランや、FPなどのお金のプロからの個別アドバイスコメントが届き、チャットや面談で個別相談もできる。