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公募株式投信(除くETF)、1.7%増の129兆円=3カ月ぶりに増加-9月の投信概況

2024年10月15日 09時00分

 
(出所)投資信託協会(出所)投資信託協会(クリックで表示)

 投資信託協会がまとめた9月の投信概況によると、公募株式投信(除くETF)の純資産総額は、前月比1.7%増の129兆3696億円となり、3カ月ぶりに増加した。為替が円高に振れ、日経平均株価も下落したが、NYダウやナスダック総合指数は上昇した。

 新NISA(少額投資非課税制度)を通じて個人投資家からの資金流入が継続しており、設定から解約等を除いた純資金流入額は1兆1488億円と、16カ月連続で流入超となった。

 一方、公社債投信やETFを含む公募証券投信で見ると、純資産総額は前月比0.7%増の230兆2336億円となり、こちらも3カ月ぶりに増加した。

 月間の新規設定ファンド本数は34本、償還本数は53本となり、運用中のファンド本数は前月比19本減少して、5817本になった。

◆設定額はやや減速

(出所)投資信託協会「投資信託の主要統計等ファクトブック(9月末)」16-2ページ(出所)投資信託協会「投資信託の主要統計等ファクトブック(9月末)」16-2ページ(クリックで表示)
(出所)投資信託協会「投資信託の主要統計等ファクトブック(9月末)」18ページ(出所)投資信託協会「投資信託の主要統計等ファクトブック(9月末)」18ページ(クリックで表示)
(出所)投資信託協会「投資信託の主要統計等ファクトブック(9月末)」21ページ(出所)投資信託協会「投資信託の主要統計等ファクトブック(9月末)」21ページ(クリックで表示)

 公募株式投信(除くETF)の純資金流入額を「設定」と「解約・償還」に分解すると、設定は2兆8208億円となり、2024年の平均額(3兆7302億円)を下回った。為替や株価の変動が大きいことから、一部の投資家で様子見気分が強まったようだ。

◆DC向けファンド、海外株式型33%、内外資産複合型32%

 投資信託協会は、投資信託の主要統計等ファクトブック(9月末)で、「確定拠出年金(DC)向けファンドの市場規模(推計)」を更新した。それによると、トップは「海外株式型」が33%。次いで「内外資産複合型」が32%だった。

◆「つみたてNISA」の買付額、2兆円を超える=6月末

 また、金融庁の「NISA・つみたてNISA利用状況」によると、6月末時点の「つみたてNISA」での買付額は、3月末時点から倍増し、2兆円を超えた。

◆個人金融資産に占める投資信託、5.79%に上昇

 日銀のまとめによると、日本の個人金融資産に占める投資信託の比率は、2024年第2四半期に5.79%(第1四半期は5.43%)に上昇した。

 

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