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「証券投資の日」前夜祭を開催=メダリストと投資を学ぶ、「とうしくん」はタックル体験

2024年10月04日 08時00分

(前列向かって右から鏡優翔選手、文田健一郎選手、水田光夏選手。後列向かって右から松下浩一投資信託協会会長、森田敏夫日本証券業協会会長、岩永守幸日本取引所グループCOO、ファイナンシャルプランナーの大竹のり子氏)(前列向かって右から鏡優翔選手、文田健一郎選手、水田光夏選手。後列向かって右から松下浩一投資信託協会会長、森田敏夫日本証券業協会会長、岩永守幸日本取引所グループCOO、ファイナンシャルプランナーの大竹のり子氏)

 日本証券業協会と日本取引所グループ、投資信託協会は、10月4日の「証券投資の日」の前夜祭を開催した。パリ五輪のメダリスト3人を招き、競技の話を聞いたり、ファイナンシャルプランナーと投資について学んだりした。また、マスコットキャラクターの「とうしくん」は、鏡選手の「高速タックル」を体験した。

 前夜祭に参加したのは、鏡優翔選手(レスリング女子フリースタイル76kg級 パリオリンピック金メダリスト)と文田健一郎選手(レスリング男子グレコローマンスタイル60kg級 パリオリンピック金メダリスト)、水田光夏選手(射撃混合10mエアライフル伏射SH2 パリパラリンピック銅メダリスト)の3人。

 トークイベントでは、ファイナンシャルプランナーの大竹のり子氏が、投資の基本である「長期・積立・分散」の考え方を説明した。また、少額投資非課税制度(NISA)のポイントについて、運用益が非課税になることや、制度が恒久化されたことで個人のライフプランに合わせて生涯にわたって活用できることが紹介された。

 鏡選手は「アスリートは『取り入れる力』が何倍もある。スポーツで培ったスピード感を活かして、イベントが終わったら、さっそく投資に挑戦したい」と語った。

 また、文田選手は「アスリートは大きな目標を立て、そこから逆算して、今の行動を起こしている。資産形成についても『何のために貯めるのか』と言った目的の部分から、家族会議でしっかり話し合いたい」と話した。

(鏡選手の高速タックルを体験する「とうしくん」)(鏡選手の高速タックルを体験する「とうしくん」)

 水田選手は「コツコツ練習することを、これまでもやってきた。日々の積み重ねが大切だ。そうした部分を資産形成でも活かしていけるかなと思っている」と述べた。

 金融庁長官の井藤英樹氏は、特別講演で「人生百年時代と言われる中、個々の人々の生き方、働き方が多様化しており、それぞれのライフプランやライフイベントに合わせた資産形成が重要になっている」と指摘。「投資は、短期的には相場変動の影響を避けられないが、『長期・積立・分散投資』の意義について正しくご理解いただき、新NISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)を活用して、より良い資産形成を行っていただければと考えている」と述べた。

 日本証券業協会会長の森田敏夫氏は、日本経済について「個人金融資産が証券市場に流入し、企業価値の向上を促し、企業価値の向上によって家計が潤おう、いわゆる『成長と分配の好循環』の入り口に立っているような気がする」と指摘。「動き始めた『貯蓄から投資へ』の流れを一時的なブームに終わらせることなく、さらに大きなうねりになるように、しっかり取り組んでいく」と決意を語った。

 

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