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お金のデザイン、「しあわせ」をグラフに可視化=京大と共同研究、意志決定に役立てる

2023年01月31日 08時00分

廣瀬朋由取締役副会長

 ロボットアドバイザー大手のお金のデザイン(本社東京)の廣瀬朋由取締役副会長は、京大の出口康夫教授、大西琢朗特定准教授と「『しあわせ』を可視化する」ことをテーマに共同研究を行った。それぞれの人の幸福感と現状のギャップをグラフにすることで、不足部分などを確認することが可能になり、次の意思決定に役立ててもらう狙い。

 廣瀬氏は「無色透明・客観的な価値でしかない『お金』を、自分の『しあわせ』色に染めた『お金』として提案をしていくことが、今後のあるべき金融機関の使命だ」と指摘、「『お金を通じて一人ひとりが自分らしく生きることを応援する』ことが当社のビジョンであり、この研究が資産運用にとどまらず、生活の指針にまで活用できるように拡張していきたい」と話している。

 研究では、幸福感について、「自律・自足的人格形成を旨とする『わたし』固有の価値」と「他者とのよきケア関係を重視する『われわれ』の公共的価値」という二つの要素のバランスの上に成り立っていると定義し、それぞれに4項目の尺度を設けた。

 実際の分析では、回答者が8項目の質問に対して、自分の現状認識と理想を点数化して回答することで、自分の幸福感と現状のギャップを可視化する。廣瀬氏らはこの日、京大で記者会見し、ホワイトペーパーや関連資料を公表した。

(出所)お金のデザイン「京都大学との共同研究により『しあわせ』の再定義と定量的尺度作成」より(出所)お金のデザイン「京都大学との共同研究により『しあわせ』の再定義と定量的尺度作成」より(クリックで表示)
 

 

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