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4月の相場急落も冷静に対応=「何もしなかった」が6割、「購入した」が3割-アセットマネジメントOneがアンケート

2025年06月02日 13時00分

(出所)アセットマネジメントOne(出所)アセットマネジメントOne(クリックで表示)

 アセットマネジメントOneは、トランプ米大統領の相互関税の発表で株価が急落した4月の投資行動について、アンケート調査を実施した。

 それによると「何もしていない」が63.1%と最も多かった。次いで「保有ファンドを買い増した」(25.5%)、「違うファンドを新規で購入した」(5.0%)、「違うファンドに乗り変えた」(1.0%)だった。「保有ファンドを売却した」は5.4%にとどまった。

 調査は4月下旬に、同社のウェブサイトの訪問者や基準価額配信メールの受信者501人に実地した。

◆「長期投資」が目的、冷静に自分なりの考えで投資判断

 「何もしていない」理由については「長期資産運用が目的だから」「相場は変動するものだから」など、長期的な目線で静観する人が多かった。

 また、ファンドを購入した人からは「保有ファンドの基準価額が下落し、取得単価を大幅に下げられるチャンスと考えた」「相対的に割安になっている商品をお得に買って投資先の分散を図った」など、株価下落を投資機会と捉える、戦略的な投資判断も見られた。

 アセットマネジメントOneでは、調査結果について「今回の調査に応じてくださった投資家の多くが、『投資信託を長期投資目的で保有していること』、そして『マーケットの乱高下にも関わらず、冷静かつ理性的な投資判断を行っていること』が確認された」と分析。

 「短期的な市場変動に惑わされることなく、各自の投資方針に基づいた一貫した行動を取る投資家の存在は、健全な資産運用環境が育まれていることの表れといえる」と評価した。

◆注目のアセット、「米国株式」がトップ

 調査の中で「今一番注目しているアセットクラスは何ですか」と尋ねたところ、トップは「米国株式」が34.3%を占めた。次いで「グローバル株式」(19.4%)、「金」(18.0%)、「国内株式」(17.2%)だった。

 年代別の動向について「年代が下がるほど海外資産に注目しており、逆に年代が上がるほど『国内株式』や『国内債券』など国際資産を重視する傾向が見られた。『金』は40代と50代で、割合が高かった」(アセットマネジメントOne)と分析している。

 

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