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大和アセット、「iFreeETF 英国FTSE100」を新規上場=東証で唯一の英国株ETF、国際分散投資に活用

2025年05月30日 07時00分

(ジュリア・ロングボトム駐日英国大使)(ジュリア・ロングボトム駐日英国大使)

 大和アセットマネジメントは29日、英国株を投資対象とする「iFreeETF 英国FTSE100」を東証に上場した。東証で唯一の英国株ETFになる。

 このファンドは、信託財産の1口当たりの純資産額の変動率を、「FTSE100指数(配当込み、円ベース)」の変動率に一致させることを目指す。「FTSE100指数」は、ロンドン証券取引所に上場する優良銘柄で構成された時価総額加重のインデックスだ。

 ジュリア・ロングボトム駐日英国大使は、英国経済について「世界に開かれており、安定性と確実性がある。各国とのつながりを大切にしており、国際的な信頼性が高まっている。現政権は、英国を世界で最もビジネスのしやすい国にすることを目指しており、今月も米国、インド、EUと貿易協定に合意した。自由貿易の信頼できるパートナーとして魅力が高まっている」と述べた。

 また、英国企業について「画期的で将来性のある企業がたくさんある。政府は、戦略的な産業政策を策定しており、金融、クリーンエネルギー、先端産業などの分野に資金を投入し、支援を強化する。国内企業にも、海外企業にも有意義な投資環境になる」と話した。

 大和アセットマネジメントの金森比左志副社長(運用本部長兼CIO)は、マーケット環境について、「昨年までは、米国の大手ハイテク企業を中心に銘柄が選好されたが、最近ではその修正が始まり、各国の投資家は今まで以上にリスク分散を意識するようになった」と分析した。

FTSE100指数

 その上で、英国株ETFの意義について「英国は、世界株の代表的な指数の国別内訳で、米国、日本に次いで3番目だ。国際分散投資の観点で重要な位置付けにある」と強調した。また、「FTSE100指数」は、世界の主要な株価指数との相関が高くない傾向があることなどを紹介した。

 

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