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株価急落に冷静な対応を=バリュエーションは落ちつき、企業利益は伸びている-野村アセットの石黒チーフ・ストラテジスト

2026年07月21日 10時10分

石黒英之チーフ・ストラテジスト

 野村アセットマネジメントは17日、資産運用カンファレンスを開催し、石黒英之チーフ・ストラテジストが「日本株新時代到来で固定概念を変える局面に~日本株は長期&アクティブ投資が有効?~」をテーマに講演した。

 この中で、日経平均株価が17日に一時4000円を超える下げ幅を記録したことについて、「ここ1年、2年の間にこうした局面は何度か経験してきた。まず、冷静に捉えてほしい」と述べた。

 その上で「ハイイールド債のスプレッドは歴史的に低水準で、半導体株のバリュエーションは落ち着いている。企業利益もしっかり伸び続けており、バブル崩壊の兆候は見られない」と強調した。

 日本株を取り巻く環境については「企業改革が進展しており、日本経済がインフレに転じ、政治基盤が安定している。企業、経済、政治の三つがしっかりそろってきた」と評価した。

   また、「日本株の主役が変わり始めており、銀行株が時価総額の上位に入ってきた。AI株はこれからもしっかり伸びていくと思うし、新陳代謝で新しい企業がどんどん出てくることは、良い傾向だ」と指摘した。

 日本株の投資スタイルについては、「過去において日本経済が停滞していた時代には、日本株は株価が下がったら買い、上がったら売る投資戦略が有効だった。しかし、今は経済が力強く伸びる中で、企業業績が伸び、株価が上がり、日本の富が拡大していく好循環に入った。個人投資家の日本株の持ち株比率は2年連続で上昇している」として、長期投資の有効性を指摘した。

 また、「物色が二極化している。年初来騰落率を見ると半分近い銘柄が値下がりする一方で、例えばROE(自己資本利益率)を高める会社が米国株を上回るパフォーマンスを上げている。日本株には豊富な投資機会あり、アクティブ運用が有効だ」と話した。

 今後の見通しについては、「名目GDP成長率が3%、EPS(1株当たり純利益)成長率が10%を持続することで、日経平均株価は2040年には26万円超に上昇するだろう」と予想した。「今後14年間で約4倍になるという予想だが、過去14年間では6.5倍に拡大しており、変化率で見ればかなり保守的な予想だ」と述べた。

 

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