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三菱UFJアセット、「オルカン高配当」を新規設定へ=「配当払出型」と「資産成長型」を用意-インデックスファンド「eMAXIS」シリーズで

2026年09月07日 07時00分

三菱UFJアセットマネジメント

 三菱UFJアセットマネジメントは、全世界の高配当株に投資するインデックスファンド「eMAXIS高配当全世界株式(オール・カントリー)配当払出型/資産成長型〈愛称:オルカン高配当〉」を9月30日に設定する。「配当払出型」は資産を運用しつつ活用する投資家を、「資産成長型」は中長期的な資産形成をめざす投資家を、それぞれ想定している。

 このファンドは「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス高配当利回り指数(配当込み、円換算ベース)」の値動きに連動する投資成果をめざす。人気のインデックスファンド「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)〈愛称:オルカン〉」が参照する指数に比べて、投資銘柄は安定的あるいは成熟企業が多い。

 三菱UFJアセットマネジメント執行役員カスタマー・コミュニケーション部長の礒江功氏と、商品開発部の犬伏和氏が記者会見し、新ファンドの内容や設定の背景を語った。主な発言は以下の通り。

◆「配当の継続性」「財務の健全性」などでスクリーニング

-新ファンドの概要は

礒江氏 ともにNISAの成長投資枠の対象で、「配当払出型」は年4回、「資産成長型」は年1回の決算だ。ベンチマークは、「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス高配当利回り指数」で、この指数に連動する投資成果を目指す。

 この指数は、「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス」の約2400銘柄の中から、「配当の継続性」「財務の健全性」「株価パフォーマンス」を基準にスクリーニングするなどして、約700銘柄を抽出している。

◆「配当払出型」と「資産成長型」

―二つのコースの違いは

礒江氏 「配当払出型」は、分配対象額のうち経費等控除後の配当等収益の全額を分配する方針だ。「資産成長型」は、信託財産の成長を優先し、分配を抑制する方針だ。

 想定するお客さまの例を、二つ用意している。一つは「高配当株に興味はあるが何を選べばいいか分からない」あるいは「高配当ファンドを複数持っていて管理が大変だ」というケースだ。「オルカン高配当」は、1本で全世界の高配当株にまとめて投資できるので、気軽に高配当株に投資する選択肢になるだろう。

 二つ目は、「インカムを受け取る投資がしたい」というケースだ。「オルカン高配当」の「配当払出型」は、分配金を受け取りながら、資産の成長を目指すことが期待される。

◆値動きは相対的にややディフェンシブ

-参照する指数の特徴は

犬伏氏 このファンドが参照する「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス高配当利回り指数」は、高配当銘柄を中心に構成されるため、値動きは相対的にややディフェンシブな特性を持っている。年率リターンは、親指数の「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス」に比べて、やや落ち着く傾向がある。一方で、配当利回りは、直近だと親指数の2倍程度になっている。

 投資銘柄の対象国は47カ国ということで、親指数と同数に分散投資している。対象国数は銘柄の入れ替えによって変動するが、十分に地域分散されていると考えている。ポートフォリオに占める米国株の比率は、親指数に比べてやや低い。また、投資先企業は、安定的あるいは成熟したセクターの企業が多い。

 「資産運用を行いながら一部を分配金として受け取りたいお客さま」あるいは「オルカンよりもリスクを軽減したいお客さま」に選んでいただきやすい特性を持った指数だと考えている。

 2000年末からのパフォーマンスを見ると、親指数の「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス」はリターンが年率8.8%、リスクが同17.8%だ。一方。このファンドの「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス高配当利回り指数」はリターンが年率8.6%、リスクが同16.7%となっている。

◆配当収入を重視しながら比較的安定した運用を目指す指数

 「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス高配当利回り指数」は成長株の比率が親指数と比べて低くなる傾向が見られることから、相場が上昇する局面では親指数に劣後しやすいが、下落する局面では、親指数と比べて値動きが安定しやすい傾向が見られた。

 投資家の皆さまには「配当収入を重視しながらMSCI ACWIより安定した運用を目指す指数」と理解していただきたい。

 現在の構成銘柄を見ると、親指数の「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス」は、メガテックなど高成長の企業が上位を占めている。これに対して、「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス高配当利回り指数」は、エネルギー、ヘルスケア、生活必需品など、安定的ないしは成熟したセクターの企業が中心になっている。

 高配当を安定して支払うためには、収益基盤が安定していることや、キャッシュフローが豊富にあること、株主還元方針が明確であることなどが必要になる。また、景気に左右されにくい産業の比率が高くなる傾向にある。

◆運用しながら取り崩し、資産寿命を伸ばす

-設定の背景は

礒江氏 現役の資産形成世代には、どうやって資産を増やすかという観点から、「長期・積立・分散投資」が有効ではないか、と提案してきた。

    一方、退職後の資産活用世代は、取り崩しの方法を悩む人が多い。先日開催したブロガーミーティングでは、有識者から「運用しながら取り崩すことで、資産寿命を伸ばすことができる」という提言をいただいた。また、当社が行ったアンケートにおいても、分配金ニーズが一定数あることが確認された。

    取り崩しの方法は、①必要な分だけ取り崩す ②販売会社の定期・定額・定率解約サービスを利用する ③ファンドの分配金を受け取る-が考えられる。

 今回設定する「eMAXIS高配当全世界株式(オール・カントリー)配当払出型」は、三番目の「分配金で受けとる」という選択肢になる。お客さまの中には、ファンドの解約手続きを行うことに心理的な抵抗を感じる方がいる。こうした方は、ファンドの分配金という手段で自動的に収益を受け取ることで心理的な安心感につながることが期待される。

 このファンドは過度な分配を行うものではなく、経費等控除後の配当等収益の金額に限定して分配する。分配金を受け取りながら、退職後の世代に満足した生活を送っていただきたいと考えている。

 

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