株式投信(除くETF)は1.1%減の205兆円、4カ月ぶりに減少-7月の投信概況、資産運用業協会
2026年08月17日 09時00分
(出所)資産運用業協会(クリックで表示) 資産運用業協会がまとめた2026年7月の投資信託概況によると、公募株式投信(除くETF)の純資産総額は、前月比1.1%減の205兆2274億円となり、4カ月ぶりに減少した。内外の一部株価の低下や円高で、運用損益がマイナスになった。
一方、公社債投信やETFを含む公募証券投信全体では、純資産総額は同2.1%減の352兆5277億円となった。こちらも4カ月ぶりに減少に転じた。
月間の新規設定は35本、償還は20本だった。この結果、運用中のファンド本数は前月末比15本増加して、5851本になった。
◆38カ月連続で流入超
(出所)資産運用業協会(クリックで表示) 公募株式投信(除くETF)の資金動向は、2兆6445億円の純資金流入となり、38カ月連続で流入超になった。過去最大だった2026年1月(2兆7507億円)や前月(2兆5931億円)に並ぶ純流入が続いている。
一方、運用増減額は、マイナス4兆3887億円だった。7月末の市況状況を見ると、日経平均株価が前月末比8.1%下落したほか、NASDAQが同3.2%、S&P500が同0.1%、それぞれ低下した。ただ、東証株価指数(TOPIX)は同0.2%、NYダウは同0.3%、それぞれ上昇した。月末の円相場は1ドル=160円72銭となり、前月末(162円39銭)に比べて1.0%円高に振れた。
◆高水準の「設定」が続く
(出所)資産運用業協会(クリックで表示) 公募株式投信(除くETF)の純資金流入額を「設定」と「解約・償還」に分解すると、「設定」は5兆8570億円となり、2026年1月の5兆8823億円や、過去最大額だった前月の6兆3958億円に続く、高水準を維持した。
一方、「解約・償還」は3兆2126億円で、過去1年間の平均(3兆1309億円)と同程度の水準にとどまった。
◆「内外株式型」、2カ月連続で1兆円超えの流入超
主要な商品分類別に資金増減額を見ると、「国内株式型」「海外株式型」「内外株式型」「内外資産複合型」の主要4分類で、いずれも流入超過が継続した。「内外株式型」は1兆0903億円の流入超となり、前月に続き1兆円を超える流入超だった。国内株式型も6633億円と前月を上回る流入超となった。
◆コンスタントに投資するお金が増加=菱田会長

資産運用業協会の菱田賀夫会長は、高水準の設定額が続いている要因について、「積み立て投資を含めて、中長期にコンスタントに投資するお金が着実に増えているためだと考えられる。8月も同じようなペースで設定が行われている。マーケットの状況や季節性などに、大きく影響されずコンスタントに続いている」と述べた。
金融庁が7月に公表した「資産運用サービスの高度化に向けたプログレスレポート2026」については、「今回のレポートは、業界の中長期的な課題が示されており、業界として議論に着手し始めている。最初の項目に『資産運用業務・資産管理業務の高度化』を取り上げている。『資産管理業務』は、ほかの業界とも関わることなので、一緒に議論していきたい」と話した。



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