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株式投信(除くETF)、初の200兆円台=5.3%増、2カ月連続で増加、過去最高を更新=5月の投信概況

2026年06月12日 09時00分

 
(出所)資産運用業協会(出所)資産運用業協会(クリックで表示)

 資産運用業協会がまとめた2026年5月の投資信託概況によると、公募株式投信(除くETF)の純資産総額は、前月比5.3%増の203兆2112億円となり、2カ月連続で増加して過去最高を更新し、初めて200兆円台を記録した。

 一方、公社債投信やETFを含む公募証券投信全体では、純資産総額は同5.5%増の352兆4281億円となった。こちらも2カ月連続で増加し、過去最高を更新した。

 月間の新規設定は36本、償還は7本だった。この結果、運用中のファンド本数は前月末比29本増加して、5823本になった。このうち、ETFは、前月末比12本増加して409本となり、初めて400本を超えた。

◆36カ月連続で流入超

(出所)資産運用業協会(出所)資産運用業協会(クリックで表示)

 公募株式投信(除くETF)の資金動向は、1兆7227億円の純資金流入となり、36カ月連続で流入超になった。少額投資非課税制度(NISA)を通じて、資金流入が継続している。

 一方、運用増減額は、プラス8兆8174億円になった。5月末は、日経平均株価が前月末比11.9%、TOPIXは同6.2%、それぞれ上昇した。また、NYダウは前月比2.8%、NASDAQ総合は同8.4%、それぞれ上昇した。月末の円相場は1ドル=159円39銭と前月末(160円39銭)より0.6%円高に振れた。

◆設定は5兆円超、8カ月連続で4兆円を超える

(出所)資産運用業協会(出所)資産運用業協会(クリックで表示)

 公募株式投信(除くETF)の純資金流入額を「設定」と「解約・償還」に分解すると、「設定」は5兆0371億円に拡大した。年間平均(4兆2069億円)を上回り、8カ月連続で4兆円を超える高水準の設定が続いている。

 一方、「解約・償還」は3兆3040億円で、年間平均額(2兆9006億円)を上回る水準だった。

◆主要4商品分類で純流入に

 主要な商品分類別に資金増減額を見ると、「国内株式型」が2カ月ぶりに流入超に転じたことで、「海外株式型」「内外株式型」「内外資産複合型」「国内株式型」の主要4分類で流入超過になった。

◆安定的・継続的に投資する人が増加

(菱田会長)(菱田会長)

 資産運用業協会の菱田賀夫会長は、投資家の動向について「安定的・継続的に投資する人が増加しており、市場環境が大きく変動してもコンスタントに投資している。市場の構造として良いことだ」と評価した。

 また、「NISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)以外でも、『自分の会社の制度の中に、投資や資産形成に資するものがあるか』に関心を持ち、こうしたことを調べて上で『足りないものは自分でやろう』といった会話が普通に行われるなど、投資に向かう人が増えている」と話した。

◆それぞれの目的に応じて、投資を多様化

 さらに「金利のある世界になり、債券の需要が増えることが普通だ。欧州では金利が復活する中で、株式投資を熱心してきた人が、預金や債券にお金をシフトさせるなど、ポートフォリオのアロケーションを分散する動きが見られる」と指摘。

 「日本でも投資機会が増える中で、投資家がそれぞれの目的に応じて、投資を多様化することが一番良いことだと思う。金利商品を含めて、資産形成が広がっていくことが望ましい」と述べた。

◆ETF、選択の余地が広がる

 ETFの設定本数が400本を超えたことについて「コモディティーや金利に関連するETFなどアセットクラスの種類も増えてきている。これまで、投信市場の動向を示すデータとして『公募株式投信(除くETF)』を重視してきたが、ETF自体の推移について、もう少しフォーカスして見ていくことが必要だろう」と述べた。

 また、「ETFの種類が増えることで、投資家の選択の余地が広がる。その点から見ると、ETF市場の拡大は、まさにこれからだ。欧米の動向を見ると、ETFを組み入れたポートフォリオやバランスファンドが利用されている。日本でもこうした商品が増えてきており、ETFの活用が広がっていくのではないか」と指摘した。

 

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