国内初、トークン化投資信託の商品化で協業開始＝２０２６年に「円建てＴＭＭＦ」を機関投資家へ－三菱ＵＦＪアセットなど３社とProgmat,Inc.

2025年12月04日 14時00分

（出所）三菱ＵＦＪアセットマネジメントなど

　三菱ＵＦＪアセットマネジメントと三菱ＵＦＪモルガン・スタンレー証券、三菱ＵＦＪ信託銀行の３社は、Progmat,Inc.とともに、国内初となるトークン化投資信託の開発をめざして協業を開始する。

　第１弾は、２０２６年に「円建てトークン化マネー・マネージメント・ファンド（ＴＭＭＦ）」の機関投資家向けの提供を目指して準備を進める。将来的には、個人投資家向けなど、提供先や商品ラインナップの段階的な拡充なども検討していく。

　トークン化とは、従来の金融商品や決済手段等を電子情報処理組織（ブロックチェーン等）上で転移可能な財産的価値として表象することだ。海外では、多くの金融商品がトークン化されており、トークン化金融商品の市場は拡大を続けているという。

（出所）三菱ＵＦＪアセットマネジメントなど（クリックで表示）

　国内外で発行・流通の機運が高まるステーブルコイン（ＳＣ）は、法定通貨に価値を連動させることで価格変動リスクを抑え、ブロックチェーン上での即時決済を可能にする仕組みだが、「投資信託をトークン化し、ＳＣとシームレスに移動・交換を可能にすることで、提供価値の向上が見込める」という。

　三菱ＵＦＪアセットマネジメント、三菱ＵＦＪモルガン・スタンレー証券、三菱ＵＦＪ信託銀行の３社は、「トークン化に関する知見を活かした運用商品・サービスを拡充し、より幅広いお客さまから信頼いただける金融グループをめざす」と話している。