大和アセット、独自の「リンゲージメント」で企業価値向上を後押し=高ROEの実現に向けて「知の交流、議論の場」を提供
2025年12月04日 13時00分

大和アセットマネジメントは、独自の「リンゲージメント」を通じて、企業価値を高めるアイデアを生み出す「情報交流会」を開催した。今回が5回目になる。
この日は「高ROE実現に向けて~知財・イノベーション拡充と企業価値への反映~」をテーマに、東レ、旭化成、中外製薬、NEC、日本瓦斯の5社が先駆的な取り組みを発表、企業価値向上を目指す多くの企業が参加した。
リンゲージメントとは、Linkage「リンケージ(連携)」とEngagement「エンゲージメント(対話)」を組み合わせた造語で、大和アセットマネジメントが生み出した。投資先企業が直面する課題に対して、ベストプラクティスを実践している企業の担当者やマネジメント層と、情報共有や議論を行う場を提供し、企業価値向上の参考にしてもらう取り組みだ。
大和アセットマネジメントの佐野径社長は「日経平均株価は5万円台の高値圏で推移しており、上場企業の価値向上に向けた取り組みが、その価値を示し始めた。ただ、先行して株価が高値を付けている先進諸外国のマーケットや経済に比べて、日本には出遅れ感が残っていると言われている。今回の交流会は、成長の源泉となる『イノベーションと知財』をテーマに設けた。想像を超えるさらなる企業価値をマーケットに反映していただくように、活発な情報交換を期待している」とあいさつした。
◆ミエナイチカラ
同社は、財務・非財務情報に関わらず、経営基盤として企業が保有する価値創出源でありながら、測定が難しいものを「ミエナイチカラ」と定義して商標登録している。具体的には、人的資本やブラント等が該当する。この「ミエナイチカラ」を適切に評価することが企業価値評価において重要であり、「ミエナイチカラ」は、企業の持続的成長の基礎になるという。
同社では「『ミエナイチカラ』を重視したエンゲージメントや『リンゲージメント』、企業調査アナリストの活動を通じて、投資先企業の企業価値向上を後押しし、社会の持続的な成長に貢献していく」方針だ。



![オペレーションF[フォース]](https://financial.jiji.com/long_investment/img/opf_banner.jpg)