世界のサステナブル投資ファンド、「低調な投資意欲が継続」=25年第3四半期、モーニングスター
2025年11月05日 09時30分

モーニングスターのまとめによると、世界のサステナブル投資ファンドの資金動向は、2025年第3四半期に551億ドルの純流出に転じた。第2四半期は62億ドルの純流入(遡及修正値)だった。
一部の年金基金が、サステナブル投資ファンドからカスタムESG運用委託契約に資金を移管した影響が大きかったためで、それを除くと72億ドルの純流出だった。モーニングスターでは「地政学リスク下で、低調な投資意欲が継続している」と分析している。
日本のサステナブル投資ファンドは第3四半期に、8.4億ドルの純資金流出を記録した。第2四半期(1845万ドルの純流出=遡及修正値=)より拡大した。
ただ、2024年12月に設定された野村アセットマネジメントの「NEXT FUNDS MSCI ジャパン気候変動指数(セレクト)連動型上場投信」は多くの資金を集めており、第3四半期は1.2億ドルの純流入だった。設定来では8.8億ドルの純流入になった。
モーニングスター・ジャパンの元利大輔マネジャー・リサーチ部長は、日本の規制動向について、金融庁が7月に公表した「サステナビリティ情報の開示と保証のあり方に関するワーキング・グループ中間論点整理」を取り上げた。
「サステナビリティ情報の開示と保証に関するロードマップでは、新たな開示基準の実施に向けた複数の段階が示されており、2027年3月までは適用が任意となる。初期段階では、時価総額3兆円を超える企業のみが報告を求められる」と紹介している。
【モーニングスター・ジャパンのレポート】
https://ibbotson.co.jp/researchjitr/reports/



![オペレーションF[フォース]](https://financial.jiji.com/long_investment/img/opf_banner.jpg)