ゆとりある老後、月額39.1万円=生活保障に関する調査-生命保険文化センター
2025年10月24日 07時00分
(出所)生命保険文化センター(クリックで表示)
(生命保険文化センター、永野氏) 生命保険文化センターは記者会見し、「2025年度 生活保障に関する調査(速報値)」を発表した。それによると、夫婦2人の老後の最低日常生活費は平均で月額23.9万円(前回調査は同23.2万円)に、ゆとりある老後生活費は同39.1万円(同37.9万円)にそれぞれ増加した。
同センター保険研究室の永野博之調査役は「最近のインフレの状況を踏まえて、金額が増加している」と分析した。
同センターは、この調査を3年ごとに実施しており、今回調査は4~6月に面接聴取方式で、全国の18~79歳の男女4837人に実施した。
◆有価証券やNISAが増加-老後資金をまかなう手段
この調査で、老後の生活資金をまかなう手段を複数回答で尋ねたところ、「公的年金」が87.5%(前回は87.0%)でトップだった。次いで「現預金」が71.4%(同71.8%)、「企業年金・退職金」が34.7%(同37.0%)だった。いずれもほぼ横ばいか微減だった。
一方、「有価証券」が14.4%(同11.4%)、「NISA(少額投資非課税制度)」が9.9%(同5.0%)、「つみたてNISA」は9.6%(同6.5%)、「iDeCo(個人型確定拠出年金)」は5.4%(同5.0%)など、自らの資産形成によって老後資金を準備している人が増加していることが分かった。
◆老後資金の使用開始年齢は67.2歳
私的に準備した老後資金を使い始める時期については、平均で67.2歳(前回は66.8歳)だった。



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