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格安SIMの節約効果、「月額3000円未満」が56%、「3000円以上」が25%-家計診断・相談サービス「オカネコ」

2025年09月16日 10時15分

(出所)「オカネコ 格安SIMに関する調査」(出所)「オカネコ 格安SIMに関する調査」(クリックで表示)

 国内最大級の家計診断・相談サービス「オカネコ」を運営する400F(本社東京、中村仁社長)は、「オカネコ 格安SIMに関する調査」をまとめた。調査は8月下旬に、全国の「オカネコ」ユーザー378人に実施した。このうち、大手キャリアの利用者が200人、格安SIMの利用者が159人、不明は19人だった。

 格安SIMの利用者に、「乗り換えによって、月額料金がどれくらい安くなったか」を尋ねたところ、「1000円未満」が20.1%で最も多く、次いで「2000円~3000円」(18.9%)、「1000円~2000円」(17.6%)となり、「3000円未満」が56.6%を占めた。一方で、「3000円以上」の大幅な通信費削減になった人は25.8%だった。

◆格安SIM利用者、「料金の満足度」は約8割、「通信速度」は約5割

 調査の中で、格安SIMの利用者に、「月額料金」「通信速度」「カスタマーサポート」「データ容量」「付帯サービス」について満足度を尋ねた。

 それによると、「月額料金」については「非常に満足」(37.7%)と「やや満足」(40.9%)を合わせて、約8割が満足していることが分かった。また、通信速度については、約5割が満足していた。

(出所)「オカネコ 格安SIMに関する調査」(出所)「オカネコ 格安SIMに関する調査」(クリックで表示)
(出所)「オカネコ 格安SIMに関する調査」(出所)「オカネコ 格安SIMに関する調査」(クリックで表示)


◆大手キャリア利用者の半分が、乗り換えを検討

 一方、大手キャリアのユーザーに「格安SIMへの乗り換えを検討したことがあるか」を尋ねたところ、「検討したことがある」が46.0%、「検討したことがない」が54.0%だった。

◆乗り換えなかった理由、「通信速度が不安」がトップ

 「乗り換えを検討した」と回答した人に、最終的に乗り換えなかった理由を尋ねたところ、「通信速度が遅くなるのが不安」(44.6%)が最も多く、次いで「大手キャリアのサービス(ポイントプログラム、優待サービスなど)を継続したいから」(30.4%)、「設定や手続きが難しそう」(27.2%)だった。

 オカネコでは「通信費を抑えたい気持ちと、⾧年使い慣れた大手キャリアの安心感を天秤にかけているユーザーの実態が浮き彫りになった」と指摘した。

 また、「格安SIMは通信費削減効果から高い満足度を得ている一方で、通信速度やサポート体制といった料金以外の課題が、乗り換えに踏み切れない障壁となっていることが分かった」と分析している。

(出所)「オカネコ 格安SIMに関する調査」(出所)「オカネコ 格安SIMに関する調査」(クリックで表示)


◆400Fと「オカネコ」

 400Fは、「お金の問題を出会いで解決する」を理念に、2017年11月に設立された。家計改善、資産運用、保険などお金に関するさまざまなアドバイスを、ワンストップで無料相談できる国内最大級のプラットフォーム「オカネコ」を運営している。

 「オカネコ」は、スマートフォンから居住地や年齢、年収、家族構成などの約20の質問に答えるだけで、同エリア・同年代・同世帯構成の人と比較した家計状況を診断してもらえる。さらに、診断結果から推定した簡易ライフプランや、FPなどのお金のプロからのアドバイスコメントが届き、チャットや面談で個別相談もできる。

 

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