インフレが覆す「女性の髪形」経済学－未経験の金利上昇で混乱？

＜2022年12月27日＞

こんにちは、JFSメールマガジン担当の松田莉奈です。一段と寒さが厳しくなりましたね。最近の昼ごはんは、暖を取るためにもっぱら蕎麦かカレーです。外国人の団体観光客で賑わう店も多く、インバウンドの復活を感じます。それでは、本日の編集長コラムをどうぞ。

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インフレが覆す「女性の髪形」経済学－未経験の金利上昇で混乱？

金融政策決定会合後に記者会見する日銀の黒田東彦総裁＝１２月２０日、東京・日本橋本石町の同本店［代表撮影］

　日銀が12月20日、長期金利の変動幅を上下0.25％から0.5％へ引き上げました。世界的な物価高騰を背景とする金利上昇圧力に押された形です。

　日本が本格的な金利上昇に直面したのは昭和の終わりから平成の初めまでさかのぼります。当時はバブル経済の真っただ中。日銀が政策金利（当時は日銀が市中銀行に貸し出す際の「公定歩合」）を1987年2月の2.5％から段階的に引き上げ、1990年8月には6.0％に達しました。

　その後、平成大不況に見舞われ、株価や為替は大きく変動しました。日経平均株価はリーマン・ショックのあった2008年に7000円台に落ち込みましたが、21年に3万円台を回復しまし