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米債務上限問題にうんざり?

<2021年10月5日>

こんにちは。JFSメールマガジン担当の松原蒼空(あおぞら)です。
すっかり日が短くなりました。秋は栗や黒枝豆、松茸など、美味しい食材がたくさんあるので食が進みます。また、10月1日は日本酒の日でした。この時期は新米が収穫され、全国各地の蔵元で酒造りがスタートします。おうち時間が増えたことにより日本酒の消費量が減ってしまっているそうなので、微力ながら応援していきたいです。それでは、本日の記事をどうぞ。

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2021/10/01 13:18

〔金融観測〕米債務上限問題にうんざり?=繰り返される政治的な「茶番劇」

AFP時事
AFP時事

 内外金融市場が米債務上限引き上げ問題に翻弄(ほんろう)されている。前日の米金融市場は「米与野党の対立が続き、債務上限が引き上げられずにデフォルトに陥る」(FX業者)との懸念から米株が急落。リスク回避の円買いが加速した。ただ、財政健全化の観点で債務上限は重要な歯止めながらも、市場関係者からは「引き上げが“政争の具”と化し、政治的な茶番劇が繰り返されるのはうんざり」(外資系ファンド)との恨み節も聞かれる。

 米議会は9月30日、つなぎ予算案を可決。バイデン大統領が署名し、予算が成立した。これにより、政府機関の一部が閉鎖に追い込まれる事態は当面回避された。もっとも、債務上限の適用を中止する、あるいは債務上限を引き上げる、など政府の資金繰りを安定化させるメドは立っておらず、「このままでは米国はデフォルトせざるを得ない」(先のFX業者)との懸念が広がった。

 米国のデフォルト懸念は米株式市場を直撃し、ダウ平均は前日終値比546.80ドル安と大幅安となった。為替市場では、リスク回避の円買いが活発化。前日の海外時間のドル円は1ドル=112円付近から一気に111円20銭台に急落。明けた1日の東京市場では、米株急落になびいて日経平均株価は600円以上もの下げを演じ、ドル円は111円に接近。米債務上限問題は世界市場を揺るがす事態となった。

 政府債務に上限を課すこと自体は、米財政運営の放漫化を防ぐ仕組みではあるものの、市場関係者の大半は「世界市場を周期的に揺るがす事態は解せない」(大手邦銀アナリスト)と受け止める。米政府の財政運営の健全化に向けた意思は尊重できるものの、「債務上限の引き上げは予算上の技術論に過ぎず、むしろ基軸通貨国としてグローバルな金融市場の安定化に務めることが責務」(同)と言えるからだ。

 この十数年の米政治は「債務上限の引き上げを“政争の具”とし、金融市場を人質に取って与野党が対立を繰り返してきた」(先の外資系ファンド幹部)のが実情だ。そもそもデフォルト懸念で株が下がる過程で、米債が買われる(長期金利は低下)のは「デフォルト懸念がない証拠」(先の大手邦銀アナリスト)であり、債務上限で揺れる金融市場は「米政治の茶番劇の犠牲者になった」(同)ようなもの。古参の市場関係者からは「デフォルトの空騒ぎが二度と起きないように大幅な上限引き上げが求められる」(外資系アナリスト)との声が聞かれる。(了)(窪園博俊解説委員・10月1日)
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本日もメールマガジンをお読みいただき、ありがとうございます。今週も素敵な1週間をお過ごしください。 松原

 

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