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ロンドンうどん戦争勃発

<2021年9月28日>

こんにちは。JFSメールマガジン担当の春原(すのはら)桃子です。
早いもので9月最後の配信となりました。ハロウィン用の巨大カボチャが売られているのを見て、秋の訪れを実感しました。今年の夏は例年以上にあっという間に終わった気がします。それでは、本日の記事をどうぞ。

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2021/09/27 06:38

〔欧州週間経済動向〕ロンドンうどん戦争勃発=杵屋、丸亀が相次ぎ進出

丸亀製麺の開店前に行列をつくる人々=2021年7月、ロンドン中心部リバプール・ストリート駅周辺
丸亀製麺の開店前に行列をつくる人々=2021年7月、ロンドン中心部リバプール・ストリート駅周辺

 【ロンドン時事=樋口悠】世界各地の食文化が集う国際都市ロンドンで、「うどん戦争」が勃発した。昨年末から今年にかけて、グルメ杵屋の「杵屋麦丸」、トリドールホールディングスの「丸亀製麺」が相次いで進出。地元のうどん店も交えた三つどもえの熱々の戦いが繰り広げられている。

 ◇消費者浸透に自信

 「何度も市場調査を行い、素晴らしい結果を得た。消費者にひとたび足を運んでもらえれば、受け入れてもらえると信じている」。丸亀の欧州子会社のキース・バード最高経営責任者(CEO)は、「英国でうどんが受け入れられると思うか」という筆者の問いにこう自信を示した。

 丸亀が7月に1号店を出店したのはロンドンの金融街シティーの主要駅リバプール・ストリートの近く。近隣には金融機関を中心に日系企業も多いが、顧客対象は日本人だけでなく、アジア系、欧州系なども含む20~50代の「活発な人々」だ。2026年までに欧州で100店舗の展開を目指すという。

 最も安い釜揚げが3.45ポンド(約520円)とロンドンのレストランでは破格の低価格。セルフサービス方式で短時間で提供できる強みもある。ガーディアン紙は「私は食生活に影響を与えようとする多国籍企業にはいつも塩を振りかけているが、この企業には勝算があると思う」とする好意的なレストラン・レビューを掲載した。

 ◇草分け的存在も

 ロンドン中心部の主要駅キングスクロス/セントパンクラスの構内には、杵屋麦丸が昨年12月に1号店を出店した。直後にロックダウン(都市封鎖)に見舞われたものの、今年に入ってからは2号店を学園都市ケンブリッジに出している。

 低価格、セルフサービスによる回転率の高さは丸亀と共通する。こちらも将来的には英国内だけで50店舗に拡大する計画だ。

 一方、ロンドンでうどん店の草分け的な存在といえば「KOYA(コヤ)」だ。10年に繁華街のソーホーに店を構えて以来、だしの効いた本格的な味わいと多彩な和食メニュー、おしゃれな内装などでたちまち人気を博し、うどんをロンドンに浸透させる役割を果たした。現在は市内に3店舗がある。

 ◇低価格VS高級路線

 大企業が展開し、「ライバルはマクドナルド」(バード氏)と語る低価格路線の丸亀や杵屋と異なり、コヤは高級路線。ただ、これまで麺類といえばパスタかラーメンが主流だったロンドンで、新たにうどんを浸透させようとしている点では共通している。

 うどん戦争は始まったばかりとあって、ラーメンや日本風カレーに比べるとまだまだ市民権を得たとまでは言い難い。それでも最近では、うどんの麺を食品棚に並べるスーパーも増えてきた。

 もっとも、筆者の近所のスーパーにあったうどん麺の袋には「メード・イン・コリア(韓国製)」と書いてあった。食文化の輸出だけでなく、日本にはもっとコシがある食品の輸出戦略も必要かもしれない。(了)
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本日もメールマガジンをご覧いただきありがとうございました。10月以降もどうぞよろしくお願いいたします。 春原

 

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