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国際商品市場 当面底堅い展開か

<2021年7月6日>

こんにちは、松田莉奈と申します。本日よりメルマガチームの一員に加わりました。力みすぎずに頑張りたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
最近、欲しかったごみ箱を手に入れました。足ペダル式で蓋が開閉します。ちょっとしたことですが掃除が捗り、暮らしも楽しくなりました。それでは今週の記事をどうぞ。

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2021/07/05 12:21

〔商品ウオッチ〕国際商品、当面底堅い展開か=原油・非鉄中心に

AFP時事
AFP時事

 6月の米国の利上げ前倒し観測を機に、資金逃避の動きが強まった国際商品市場だが、相場下落のショックを短期で収拾した後、大きな変調は見られない。新型コロナウイルスのワクチン接種が進む中、コロナ後を見据えた資源・原材料需要増加への期待が先行しているからだ。市場では米金融緩和縮小への警戒を強めながらも、インフレを見込んだマネー回帰の思惑が重なり、原油や非鉄を中心に底堅い展開が当面、継続すると予想される。

 ◇急落の尾引くのは金のみに

 米連邦準備制度理事会(FRB)が金利引き上げの前倒し方針を打ち出したことで、金融緩和継続を見越した従来シナリオの見直しを迫られ、リスク資産の商品先物市場は動揺した。国際商品の総合的な代表指標CRB指数は、前倒し観測を受けた翌6月17日は終値ベースで前日比5.93ポイント減の204.24ポイントと急落した。

 米金利上昇やドル高進行を背景に、金が5%弱下落し、銅やニッケルなどの非鉄、大豆などの穀物も軒並み安となった。原油は、世界的な需要回復期待に伴う先高観もあって、影響は限定的だったが、インフレ再燃が懸念されている商品市場とあって、急落は昨年から騰勢を強めてきた地合いを一変させるかに見えた。

 しかし、その後のCRB指数の戻りは早く、前週末2日には214.95ポイントまで上昇し、急落前の210~212ポイントを上回る。主な商品市場は反転しており、急落ショックの尾を引くのは、金利やドルと逆相関関係にある金のみにとどまる。

 ◇原油の需給逼迫

 世界的な大規模金融緩和と財政出動が、国際商品相場の高騰をもたらし、インフレ懸念を高めている。今回の利上げ観測も、米消費者物価指数(CPI)が4月、5月と急上昇したことが根底にある。ただ、インフレ議論をめぐっては、バブル的な価格の上昇は一部存在しても、市場では、コロナ後をにらんだ実需が伴う上昇との見方が主流になっている。

 利上げはインフレを抑え、景気を下押す要因にもなりかねない。SMBC日興証券の丸山義正チーフマーケットエコノミストは「サプライチェーン(供給網)の目詰まりが一時的に押し上げている面があり、現状はインフレを抑制するほどのレベルではない」と指摘する。

 ニューヨーク原油(WTI)相場は、世界経済の正常化に向けた需要増加が期待される中、イラン核合意の再建交渉の不透明さなどから、上昇傾向にある。2日の期近物は、前月17日に付けた直近安値から5.8%高い75.16ドルとなり、2018年10月以来の水準にある。70~80ドルで推移するWTI価格に対し、市場も強気一辺倒というわけではない。それでも「金融緩和を背景にした一時的な上昇というよりも、需給の逼迫(ひっぱく)で持ち上げられている相場」(丸山氏)とみる市場関係者は多い。

 ◇脱炭素へ鉱物急上昇

 今年5月に史上最高値を付けたロンドン金属取引所(LME)銅相場も、急落した後の立ち直りが早く、11年以来の高値圏9000ドル台を維持。温暖化ガスの排出量削減など「脱炭素」の動きが広がる中、電気自動車(EV)や半導体関連などの需要が拡大する。ニッケルやスズなどの価格も前年同時期に比べ4~8割高となり、脱炭素関連の鉱物が急上昇している。

 住友商事グローバルリサーチの本間隆行チーフエコノミストは「主な資源国の南米ペルーやチリでは鉱山の操業停止や開発投資の減少が続いており、供給面の制約要因になっている」とし、供給リスクの解消まで時間がかかるとの見方を示す。

 ◇世界的インフレ加速はなお先

 欧米を中心にワクチン接種が広がり、ビジネス・旅行需要で航空機や自動車向けの燃料が増えるなど、経済や社会の活動再開が本格化してきた。ただし、接種が遅れている東南アジアなどでは、感染再拡大で足踏みしている。「新興国経済という重要なピースを欠いている現状」(本間氏)では、世界的にインフレが加速していくのはなお先と予想される。楽天証券経済研究所の吉田哲コモディティアナリストは「全般的に需給が過熱感を帯びている状況にはまだない」とみる。

 コロナ後の経済社会の立て直しは、喫緊の課題だ。脱炭素に代表されるように、資源や原材料といったコモディティーを新たな経済活動の発展にどう生かしていくかが、今後問われる。(小田・7月5日)
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本日もメールマガジンをご覧いただき、ありがとうございました。雨続きで路面もぬれておりますので、お足もとにお気を付けてお過ごしください。次回号(今週9日配信)もどうぞよろしくお願いします。 松田

 

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