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加速する企業のESG対応 運用会社幹部に聞く

<2021年6月22日>

2021/06/18 12:00

加速する企業のESG対応=CGコード改訂、東証市場再編で―総会でもテーマに

時事
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 ESG(環境・社会・ガバナンス)に関する企業の情報開示や対応が加速する。コーポ―レートガバナンス・コード(CGコード、企業統治指針)の改訂や、東証の市場再編により、基準が強化されるためだ。投資家にとって、持続可能性の高い企業を見つけるチャンスが広がるなど、投資しやすい環境が整備される。

 運用各社は、株主総会等でESG情報の開示要請を強める一方、投資家に対して欧州基準を満たしたレベルの高い運用報告ができるように準備を進めている。三井住友DSアセットマネジメントの蔵本祐嗣・責任投資オフィサーに話を聞いた。

 ―CGコード改訂で、ESG関連の注目点は。

 蔵本氏 日本証券取引所は11日、上場企業の行動規範となるコーポレートガバナンス・コードを改訂した。その狙いは、不確実性・複雑性が高まる厳しい環境に対応できる、強い経営者を育てることにあると考える。それによって、グローバルな競争に勝てる企業を生み出し、日本の株式市場に海外資金を流入させることができる。

 ガバナンス(G)では、取締役会の多様性を推進することが重要だ。ジェンダーや国際性、職歴、年齢などで多様な人材を集めることで、取締役会の議論の質を高め、厳しい競争に勝ち残る経営判断ができるようにする。独立社外取締役についても、弁護士や学識経験者を入れて形式的に人数をそろえるのではなく、他社での経営経験を有する人を加えるなど実効性のある対応を求めている。

 ―環境や社会の注目点は。

 蔵本氏 環境(E)については、それぞれの会社が生き残るうえで、まさにビジネスのど真ん中の経営リスクそのものになっている。例えば(二酸化炭素の排出削減など)脱カーボンに対応できるかどうかが、企業の将来を左右する。気候変動など地球環境問題に対して、積極的・能動的な対応と情報開示を求めている。

 社会(S)では、人権の尊重、従業員の健康や労働環境への配慮、公正・適切な取引などに取り組むことが重要だ。女性や外国人、中途採用者の管理職への登用については、その考え方を明らかにし、測定可能な指標を示して継続的に開示すべきだ。

※詳細はニュースサイト「長期投資応援団」をご覧ください。(了)

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