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コロナ終息後もドル安? ワクチン好感の円売り続かず

<2020年11月24日>

AFP時事
AFP時事

2020/11/17 12:09

 新型コロナウイルスに有効なワクチン開発のニュースが相次ぐ。内外株価はコロナ終息への期待感から堅調だが、ドル円は「ワクチン開発を好感したリスク選好の円売りは持続していない」(FX業者)と指摘される。コロナ終息後の為替は「リスク選好時は円売りのパターンに戻る」(大手邦銀)と考えられたが、「やはりドル余剰感は根強く、コロナ終息後もドル円は売られやすい」(先の大手邦銀)との声が聞かれる。

 コロナワクチンをめぐっては、まず米製薬大手ファイザーが9日、独ビオンテックと共同開発中のワクチン候補の臨床試験(治験)で9割以上の確率で感染を予防する効果があったと発表。これを受けて経済の正常化期待が一気に高まり、内外株価は急伸。同日のドル円は円売り・ドル買いが一気に広がり、米国時間に1ドル=103円台前半から105円台へと急伸した。

 コロナ終息を期待させるワクチン開発の朗報に対し、9日の為替市場が「円売り・ドル買い」で反応したことは、リスク選好・回避の為替パターンが以前に戻る可能性を示唆した。コロナ禍におけるドル円は、感染懸念でリスク回避になると、国際決済通貨であるドル需要が増大。逆にリスク選好ではドル売りが強まった。これが、ワクチンでコロナ終息となれば、リスク選好で円売り、リスク回避で円買いの反応に戻る、というわけだ。

 ところが、内外株価は9日に急騰した以降も堅調地合いが続くのに対し、ドル円は105円台は数日しか維持できず、先週後半から伸び悩んだ。今週も上値は重く、前日の欧州時間には104円台前半に切り下がった。その後、米バイオ医薬品企業モデルナが開発中の

 

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