7月末のMAB-FPI総合、マイナス0.39%=9カ月ぶりに下落
2021年08月05日 10時00分
MAB-FPI総合の推移(クリックで表示)
投信評価会社の三菱アセット・ブレインズがまとめた7月末の投信指数「MAB-FPI総合」は、前月比63ポイント(0.39%)安の1万6128ポイントとなり、9カ月ぶりに下落した。この指数は、公募追加型株式投信(上場投信を除く)を対象に、1997年3月末を1万ポイントとして、同社が毎日算出している。
11の資産クラス別に騰落率を見ると、エマージング(新興国)株式がマイナス4.09%、国内株式がマイナス2.71%など、五つのカテゴリーで下落した。一方、外国REIT(不動産投信)がプラス2.35%、国内REITがプラス0.59%など、六つのカテゴリーで上昇した。
設定から解約を差し引いたネットの資金動向は、プラス9302億円と、8カ月連続で大幅な流入超になったもようだ。資産クラス別に見ると、外国株式(先進国)がプラス6511億円、国内債券がプラス1073億円など、六つのカテゴリーで純流入になった。一方、外国REITがマイナス265億円、エマージング株式がマイナス251億円など、五つのカテゴリーで純流出だった。
調査対象としたファンドの純資産総額は前月末より3101億円増加して、80兆5904億円になった。この指数は、日銀や機関投資家が多く保有する上場投信を含まないため、個人投資家の資産動向を把握しやすい。
【参考】三菱アセット・ブレインズ
https://www.mab.jp/