三菱UFJアセット、「FD/PG諮問会議」を新設=社外取締役主体で監督機能を強化
2024年08月05日 08時30分
(出所)三菱UFJアセットマネジメント(クリックで表示)
三菱UFJアセットマネジメントは、フィデューシャリー・デューティー(FD)とプロダクトガバナンス(PG)に関する監督機能を強化するため、取締役会の下に「FD/PG諮問会議」を新設した。社外取締役5人を主体とする会議体とすることで、これまで以上に監督的な視点を強める。
さらに、ホームページに「コーポレートガバナンス」のページを開設した。経営の透明性・客観性の向上に関する取り組みを分かりやすく伝える狙い。コーポレートガバナンス体制の説明に加え、取締役の経歴や知見・専門性を可視化した「スキルマップ」を掲載している。
FDは「お客さま本位の業務運営」のことだ。金融庁は、金融機関の責務をまとめた「顧客本位の業務運営に関する原則」の中で、①顧客本位の業務運営に関する方針の策定と公表 ②顧客の最善の利益の追求 ③利益相反の適切な管理 ④手数料等の明確化 ⑤重要な情報の分かりやすい提供 ⑥顧客にふさわしいサービスの提供 ⑦従業員に対する適切な動機付けの枠組みや適切なガバナンス体制の整備-の7項目について、対応を求めている。
PGは「商品の組成・運用に対する適切な運営・モニタリング、品質管理」のことだ。金融庁は、「顧客本位の業務運営に関する原則」に、「プロダクトガバナンスの補充原則」を追加するため手続きを進めている。