モーニングスター・ジャパン、「メダリスト・レーティング」の第1弾を発表=将来見通しを「金・銀・銅」で評価
2024年07月19日 07時10分
投信評価などのモーニングスター・ジャパンは、投信の将来見通しを「金・銀・銅」で評価する「モーニングスター・メダリスト・レーティング」を、日本籍の3本のファンドに付与したと発表した。
米モーニングスターは昨年、日本における「モーニングスター」ブランドを一本化し、日本の調査体制を整備してきた。日本籍ファンドに「モーニングスター・メダリスト・レーティング」を付与するのは初めてで、今後、拡大していく。
このレーティングは、「運用担当者」「運用プロセス」「運用会社」の三つを評価軸にしている。ファンド・マネジャーへのインタビューや格付け委員会による議論を経て、各評価軸の確信度に基づいて運用費用控除後のアルファを推計し、レーティングを付与している。
第1弾となる今回の発表では、野村アセットマネジメントの「NEXT FUNDS TOPIX 連動型上場投信」が「金」を、コモンズ投資の「コモンズ30ファンド」が「銀」を、野村アセットマネジメントの「好配当日本株式オープン」が「銅」を、それぞれ獲得した。
モーニングスター・ジャパンのマネジャーリサーチ部長の元利大輔氏は、「約2000ファンドが少額投資非課税制度(NISA)の対象ファンドになっているが、一部の株式インデックスファンドに資金が集中しており、投資家が投資の意思決定を行う際に十分な情報が行き届いていない可能性がある」と指摘した。
その上で「モーニングスターのファンド評価は客観的かつ専門的な知見を投資家に提供し、投資家の投資の意思決定の一助となるものだ。今後は、国内のアナリストの評価対象の拡大に加え、海外のアナリストによる評価も活用し、日本籍ファンドへの評価を充実する」と話している。