投資未経験も口座開設か=新NISAをきっかけに-ウェルスナビ調査
2024年02月06日 08時00分
ロボットアドバイザー最大手のウェルスナビ(本社東京、柴山和久社長)は、新しい少額投資非課税制度(NISA)のスタートに合わせてアンケートを行い、投資未経験者の動向を調査した。
この中で「新NISAがスタートしたことで『変えた行動』、あるいは『実施予定』」を尋ねたところ、投資未経験者では「証券口座を開いた」が7.7%、「NISA口座を開いた」が7.0%だった。未経験者も投資に向けて動き始めていることが分かった。
この質問に対する回答のトップは「情報収集した」(34.5%)、2位は「家族・友人に相談した」(20.8%)だった。調査は1月12~13日に、全国の20~50代の投資意向のある人、約4100人に実施し、このうち投資未経験と自己評価した約1100人の回答をまとめた。
◆難しい点、「NISAそのもの」がトップ
また、「新NISAで難しく感じる点」を複数回答で選んでもらったところ、投資未経験者の半数以上の人が「NISA制度そのもの」(58.0%)、「投資する商品の選び方」(56.1%)を挙げた。
さらに「投資する額の決め方」(47.9%)、「金融機関の選び方」(45.9%)、「自分のライフプランにあった使い方」(37.9%)など、新NISAを始めるまでに多くのハードルを感じている様子がうかがえた。
◆使い方は「将来のためにコツコツ運用」
「新NISAをどのように使いたいか」と尋ねたところ、トップは「将来のため(住宅・教育・老後資金)にコツコツ運用したい」が72.7%でトップだった。次いで「自分のライフプランにあった形で運用したい」(56.7%)、「NISAを始めることで経済を勉強したい」(34.7%)だった。
この調査結果について、執行役員・リサーチ&クオンツの牛山史朗氏は「『長期・積立・分散』の投資を自分だけで実践していくのは意外と難しい。新NISAは恒久的な制度となり、一生かけてつきあっていくものになる。ロボアドバイザーを活用すると、自分だけで実践することが難しい人も適切なサポートを受けながら新NISAを活用することができるため、この選択肢をより多くの方に知ってもらいたいと考えている。」と話している。