2月末の投信残高、4カ月連続で過去最高=ESG動画プロジェクトを始動-投信協会
2021年03月12日 07時09分
投資信託協会のまとめた2月末の公募投信残高は、前月比3.0%増の145兆9332億円となり、4カ月連続で過去最高を更新した。個人投資家や機関投資家から1兆円を超える資金が投信市場に流入したほか、円安と株高により運用益は3兆円を上回った。
購入から売却を差し引いた純流入額を、商品分類別に見ると、海外株式型のファンドが2773億円と過去最高を記録したほか、内外株式型も5367億円と過去最高水準に達するなど、個人マネーの流入が継続した。
また、上場投信(ETF)は、国内株式指数に連動するファンドを中心に、3868億円の純流入だった。このうち日銀は700億円程度にとどまり、残りの大部分は機関投資家の購入とみられる。
◆ESG投資 Invest for a Brighter Future! プロジェクト
同協会は、ESG(環境・社会・ガバナンス)を重視した投資をテーマに、ホームページに10分程度のYouTube動画の連載をスタートした。これまでに、高崎経済大学の水口剛教授、金融庁総合政策局の池田賢志チーフ・サステナブルファイナンス・オフィサー、野村アセットマネジメントの中川順子社長、三井住友DSアセットマネジメントの松下隆史会長、岡三アセットマネジメントの塩川克史社長が登場した。
投信協会の松谷博司会長は「これからも、運用会社のトップに各社のESG投資の取り組みを説明してもらう予定だ。多くの皆さんにチャンネル登録していただき、各社がどのようにESG投資に取り組んでいるか見極めてほしい」と話している。(了)
ETF
日銀は2010年12月から金融緩和政策の一環として、ETFを継続的に購入している。当初の購入枠は4500億円だったが、度重なる追加緩和で買い …