国内初、森林・木材のテーマ型ファンドを追加=「iTrust」シリーズを拡充-ピクテ
2021年03月17日 07時01分
ピクテ投信投資顧問は、オンライン専用のアクティブ・ファンド「iTrust」シリーズに、国内初となる森林・木材をテーマとする「iTrustティンバー(愛称:木と環境と未来へ)」を追加する。温室効果ガスの削減や地球環境の保全に役立つ森林を保有する企業や、自然にやさしい木材製品を生産する企業などに投資する。17日から、楽天証券とSBI証券が募集を始めた。31日に設定し、運用を開始する。
「iTrust」は、2016年2月にスタートしたファンドシリーズ。購入手数料が無料で、信託報酬は同じカテゴリーの平均値を下回る水準にした。これまでに設定したファンドは、「ロボ」「バイオ」などのテーマ型7本と、「世界株式」などの地域型4本。「iTrust ティンバー」は12本目になる。シリーズの運用残高は、設定から約5年で170億円を超えた。
「iTrust」シリーズのテーマ型ファンドは「未来を形作る『メガトレンド』から生まれるイノベーション(技術革新)に投資する」ことを目指している。「iTrustティンバー」の投資対象となる企業群は、二酸化炭素などの温室効果ガスを吸収する森林の重要性が高まり、環境にやさしい自然素材である木材の需要が増加するなどのメガトレンドを背景に、企業価値を拡大させ、イノベーションを生み出すことが期待される。
萩野琢英社長は「ピクテは、1995年にバイオテクノロジーの関連株式に投資するアクティブ・ファンドを立ち上げた、テーマ型運用のパイオニアであり、欧州市場のテーマ型運用で最大規模の運用会社だ」と指摘した上で、「『iTrustティンバー』に続いて、(都市化に関連した課題解決と都市に住む人々の生活の質向上に貢献する企業に投資する)『スマートシティー』をテーマとしたファンドの設定を予定しており、シリーズのラインアップをさらに拡充していく方針だ」と説明した。
『iTrust』シリーズの活用方法については「気に入ったテーマのファンドを選んで、複数銘柄を保有すれば、自分の好みに合わせて『成長株投資の分散ポートフォリオ』を作ることができる」と話している。(了)