公募投信残高、184兆円=2カ月連続で減少-10月の投信概況
2023年11月15日 09時30分
(出所)投信協会(クリックで表示)
投資信託協会がまとめた10月末の公募投信残高は、前月比2.3%減の184兆7612億円となり、2カ月連続で減少した。また、日銀や機関投資家が多く保有する上場投信(ETF)を除いた残高は、前月比2.0%減の98兆3198億円となり、こちらも2カ月連続で減少した。
10月は、国内外の株安で運用損益が減少した。ただ、投信市場への資金流入は順調で、公募投資(除くETF)の純資金流入額は1兆1438億円と、過去1年間の平均(6568億円)を上回る規模で、5カ月連続の流入超過となった。国内株式型、海外株式型、内外株式型、内外株式複合型は、いずれも資金流入超が継続している。
松下浩一会長は「少額投資非課税制度(NISA)を通じて積立投資が広がっているので、資金流入は当面、右肩上がりに拡大していくだろう」と指摘した。