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日本国内の潤沢な資金を投資へ=新NISAに期待=アムンディのモルティエ氏

2023年11月01日 06時50分

ヴァンサン・モルティエ氏

 欧州の大手運用会社アムンディのグループCIO(最高投資責任者)で、8月にアムンディ・ジャパンの会長(非常勤)に就任したヴァンサン・モルティエ氏が来日し、記者会見した。岸田政権が推進する経済政策について「来年スタートする新NISA(少額投資非課税制度)はとても良い試みだ。日本にある潤沢な資金を株式などに振り向け、日本国内に強い投資の基盤を築くことが重要だ」と述べた。

 来年(2024年)の世界経済については、米国経済が大きく減速する中、日本経済は一定の成長を維持すると予想しており、投資対象として日本株を評価した。インフレ経済への転換や、東証が推進する上場企業のガバナンス改革が、プラス要因となる。また「賃上げが進めば、その資金は消費に向かい、日本の経済成長を下支えするだろう」と指摘した。

 一方で、円相場については、日本経済が成長を維持し、日銀が緩和政策を変更して長期金利が上昇することで、日米のファンダメンタルズが逆転し円高基調になると予想した。2024年末には1ドル=130~120円程度に振れる可能性を指摘した。

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