1月末の投信残高、初の140兆円台=個人マネーが流入-投信協会
2021年02月15日 09時12分
公募投信残高の推移(クリックで表示)
投資信託協会のまとめた1月の公募投信残高は、前月比1.6%増の141兆6788億円となり、3カ月連続で過去最高を更新した。140兆円台に乗せるのは初めて。購入から売却を差し引いた純流入額が1兆2438億円と2年7カ月ぶりの規模になった。さらに、運用による増加額も1兆3390億円と好調だった。
純流入額の内訳を見ると、日銀や機関投資家が多く利用する上場投信(ETF)が4260億円だったのに対して、個人投資家が多く保有する株式投信(ETFを除く)は5413億円とそれを上回った。同協会では「旺盛な個人マネーの流入が、公募投信全体の純流入額を大きくした」と分析している。
商品分類別では、内外株式型が5471億円と3年ぶりに過去2番目の純流入額になったほか、海外株式型も1578億円だった。「昨年の夏以降、海外の株式で運用するファンドに資金流入が続いているが、本年に入ってもその傾向に変わりはなく、さらに流入額が膨んできた」(同協会)という。
具体的には、ESG(環境・社会・ガバナンス)の観点でグローバルに投資する株式ファンドや、デジタルトランスフォーメーション(DX)やイノベーション(技術革新)等のテーマ型ファンドが人気だった。(了)
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